🇹🇳チュニジア旅で出会った男たち
イスラム圏に行ったことはありますか?
イスラム教の人に対して「思い込み」というほどの知識もないので、語ることは特にありませんが、
「たくさんお祈りする真面目な人たち」
というイメージをぼんやり持っていたころのエピソードです。
チュニジア旅で出会った男 その1その2
2012年の夏休み、私たちはチュニジアを旅していました。
その日は、チュニスの国立博物館の見学。
入り口に係のおじさんが何人かいて、そのうちの一人がチケットのもぎりをしながら、中へ案内してくれました。
国立博物館は、主に古代ローマや古代ギリシャのモザイク画が展示されていました。
広い館内の壁面と床面に敷き詰められたモザイクは圧巻。さすがの文明の発展を感じます。
写真撮りすぎてカメラロールが足りないわー
ところで、
さっきのおじさんがずっとついて来ている。
「こっちも素晴らしいよ」
と言いながら、手を繋いで引っ張っていってくれては、
「ホトホト(photo)」
と写真を撮ってくれていた。
それが徐々にエスカレート。
距離がどんどん詰まっていって、腰に手回してきた。
何すんだエロじじい!こんにゃろう!
おっさんをどついて、センターに報告しに行きました。
主任らしき男性が出てきて、
「それは大変申し訳ありませんでした」
と平謝り。
別室で詳しく事情を説明することに。
英語もフラ語もできる訳じゃないし(チュニジアはフランス保護領だったので、フラ語も公用語。)、いったん怒りをぶちまけたしもういいんだけど。
とか思いながらも、単語並べてほぼジェスチャークイズの事情説明をしました。
主任はなんとなく通じているようで、何度も頷いてくれているようだった。
「hum,hum, kiss me.」
キスミー⁉︎
霧積?
いやいや、キスミーって言ってるんだけど!
エロおやじの上司もエロおやじか!
こいつらどうなってんや!
結局怒り倍増して、博物館を後にしたのでした。
お気づきの人もいるかもしれませんが、この国立博物館は2015年にテロの襲撃に遭いました。
私たちは、エロおやじたちの安否を案じましたが、知る術はありません。
チュニジア旅で出会った男 その3
その日は、世界遺産巡りをしていた私たち。
古代フェニキア人が開拓したカルタゴ遺跡は、チュニスから北東に向かったところと少し離れているので、タクシーに乗ることにしました。
背の高い椰子が並ぶ坂道。
坂を下った先には、キラキラ光るお地中海。
きまぐれオレンジロードみたい!(想像力のなさよ)
気持ちいいドライブです。
と、その時九死に一生の大事故が
窓から顔を出し、風を浴びながら右側の座席に乗っていたノンコ。
左折のタイミングで、タクシーの右扉が全開に!
実際は、
たまたま座り直そうと扉の上の取っ手を握っていたので、きまぐれオレンジロードを転がり落ちずに済みました。
済んだものの、思い出すとゾッとします。
鍵かけてんのに、扉開くとかどういうこと?
大事に乗っているのかもしれんが、ポンコツすぎるー
怒り浸透の私に対して、平謝りのドライバーさん。
平謝りといえば、
「本当にごめんなさい。結婚しよう。」
ハイ、ここにもいたエロおやじ。
この国どうなってんの?
イスラム教の「未婚の女性に触れてはいけない」という教えが
「イスラムじゃない女性には触ってOK」
と拡大解釈されているのだとか。
おら、宗教対立が起きているのわかってきた。
新しい思い込み
イスラム教の人は真面目だと思っていたけど、エロかった。
新しい思い込みが生まれた旅でした。
旅先で気になったのが、おでこに焦げたような跡がある人。
礼拝のポーズが、床に頭をつけてお祈りするので「お祈りタコ」ができるらしい。黒いほどに熱心な信者の証なんだとか。
エロいおじさんにも、おでこが焦げている人がいたので
エロ=不真面目 でもないのかな。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この時の旅のスケジュールは、
ドバイ(ストップオーバーで48時間)→チュニス2泊→ジェルバ島2泊→マルタ島
個人旅行じゃないと絶対組まないアクロバティックなコース。
TABTABの旅計画はハードです。
サポートありがとうございます!「サポートしようかな?」と迷っていただけただけでも嬉しいです。