2024年11月の記事一覧
会社の業務の一環で著作物を作成することを職務著作と言います。職務著作による著作物の著作権は従業員ではなく、雇用されている会社に帰属します。但し、自分が以前から書き溜めていた著作物が社内報に掲載された場合、職務著作には当たりません。
ダンスは振付師の著作権やダンサーの著作隣接権が保証されているので、侵害を回避する為には許諾を得ておくべきでしょう。但し、営利を目的とせずに観客から料金を徴収しない場合、ダンスを上演できます。
自分の描いたイラストにそっくりな作品を見かけたとしても、本当に自分の作品をマネして作られたという証拠を見つけない限り、著作権侵害を主張するのは難しいといえます。お互いの作品を全く知らずに似ている作品を作ってしまう事も実際にはあります。
掲示板への投稿が著作権を侵害している場合、掲示板の管理者に削除請求が出来ます、この請求に従い管理者が投稿を削除した場合、投稿者から損害賠償を請求されても応じる義務を負いません。(プロバイダ責任制限法)
住宅用の設計図は、著作物とは認められず、他社が自社の設計図を元に新たな設計図を完成させても著作権侵害にはなりません。しかし、芸術性の高い建築物の設計図や表現方法に創作性が認められる設計図は著作物として認められます。
著作権法には、小冊子の作成なら著作権者の許諾がなくても、美術の著作物を掲載出来ます。小冊子とは、展示品の解説・紹介を目的としたものです。従って全作品をカラー印刷したカタログは小冊子にはあたりません。
YouTubeの利用規約において、「YouTube」が許可する方法によって、ブログなどにおいて表示される行為は許されます。これは「埋め込みコード」による方法です。しかし、著作権や著作隣接権を侵害している動画は申し立てがあれば随時削除されていきます。
インタビューの記事の作成過程で創意工夫を行い記事を纏め上げているのはインタビューに答えた相手ではなく、記者や編集者です。従ってインタビュー記事の著作権はその記事を作った記者や編集者が有します。
有名歌手の直筆サインは独創的で工夫がなされたものであっても、思想・感情を創作的に表現してはいないので、著作物とは言えません。しかし、有名歌手のサインには「パブリシティ権」が及ぶとされている。従って、サイン入りTシャツを複製して販売する時は、有名歌手本人の許諾を受ける必要がある。
絵本の読み聞かせをする場合、著作権者の許諾を得なくても、営利目的とせずに著作物を口述する場合で、且つ、報酬を支払われない時は著作権の侵害ではありません。本の著作権者には本を口述する事を許諾する権利(口述権)を持っています。
Xとは140文字以内で自由に任意の文字をポストすることが出来るWebサービスです。短歌や俳句が著作物になるので、他人のポストを自分のポストとして掲載するのは著作権侵害に当たります。但しリポストの場合は他人のポストであることが分かるので問題は生じません。
漫画喫茶の場合、漫画・コミックは展示物として店内に置かれている為、貸本から除外されているので、著作権侵害ではない。しかし、貸本業者として本を貸す為には著作者の許諾を得て、貸与使用料を払わないといけません。