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ロケ地のレトロな映画館で青春18×2を観た話。
台湾の日常を日記がわりに。
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珍しく大粒の雨が降る台南。次の居住地候補である台南に住まいや学校の偵察を兼ねて来た。といってもノープランなので、前日に友人に勧められた映画館でずっと気になっていた映画を観ることにする。
-- ネタバレはないのでご安心を--
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駅から徒歩20分、一世代前に迷い込んでしまったかのような超レトロな映画館にたどり着いた。掲げられている映画看板が全て手書きというのが驚き。
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全美戲院(1950年開業)
71年以降はセカンドランを主に上映する映画館として一転し、安い値段で2本の映画を見れることで一世を風靡したとか。なんといっても目玉は外壁に掲げられた手書きの大型看板。
向かいの駐車場スペースは、作業場となっていてパネルやペンキが沢山置いている。過去の作品も飾っていてギャラリーになっているので街歩きの一つのスポットとして楽しめる。
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道路に面したチケットカウンターで観たい映画を伝えお金を渡す。向こうにいる人の姿がわからず少しドキドキする。
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台湾の映画の相場を知らないけどここは200元。1000円以内で映画を観れるだけではなく、手書き看板を印刷したポストカードも記念に頂ける。
なんとこの映画館で新作映画が上映されるのは53年ぶり。
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さて、映画が始まる。平日の昼間、観客はたったの5人。
台南の映像を観て「懐かしい」気持ちを抱いた。今、台南にいるのに。
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青春18×2-君へと続く道-
“初恋の記憶”をめぐり、18年前と現在の想いが切なく交錯する。『余命10年』のスタッフが紡ぐ、日本と台湾を舞台にした新たな傑作ラブストーリー。
すごく綺麗だった。美しい映画だった。
寒色系で映される日本の景色と、暖色系で映される台湾の景色。現在と過去の対比も、双方の視線の切り取り方も、目を覚ますシーンの撮り方も。ここぞというシーンで音が消えて映像に引き込まれる演出には鳥肌がたった。
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自分が座っているこの映画館が、目の前に映し出されていて、映画の中の二人もいる。
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ストーリーはシンプルだけど、映像が自分好みで、映し出される台湾の景色に何故か心をギュッと掴まれる映画。これから台南に行くしもう一度観ようかな、なんて思っている。(本当は全美戲院で観ることをオススメしたいけど、日本でも5月3日から公開されるのでぜひ。)
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[独り言]
その日の夜にゲストハウス近くで食べた擔擔麵が美味しかった。以前スギちゃんが来たお店らしく、「ワイルドだろぉ〜」って口コミがあった。
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