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神話の里・高千穂には神秘的な景色が広がっていた 秋の九州旅行記#2

 前回に引き続き,九州旅行記をお届けする。


高千穂峡

 2日目の朝には早速,高千穂峡へと向かった。
 高千穂峡といえば真名井の滝が有名であるが,滝のビューポイントから続く遊歩道を歩き,渓谷の織りなす景色を楽しむこともできる。
 高千穂峡の貸しボートが始まる9時頃に訪れると,ちょうどボートが真名井の滝に向かうところを見ることができた。

9時前に訪れるとボートのいない真名井の滝が見られる
貸しボートの出発点は真名井の滝とは反対側
9時になるとぼちぼちボートが動き始める
貸しボートと真名井の滝
真名井の滝近くのお土産屋は推しの子とコラボしていた
高千穂峡の遊歩道の入口
遊歩道の手前にはおのころ池という神話に因んだ池がある
鯉とは違う大きな魚が居ると思ったらチョウザメであった
真名井の滝を滝見台から
柱状節理の岩壁とエメラルドグリーンの川が織りなす景色が神秘的である
遊歩道を進んだ先に大きな石が転がっている
鬼八の力石と呼ばれ,高千穂を荒らしていた荒神の鬼八が力自慢をした際に投げたと伝わる石である。
その横に広がる岩壁は仙人の屏風岩と呼ばれる
高く切り立っていて立派である
遊歩道の終点近くになると3つのアーチ橋が見える
1箇所で3本のアーチ橋が見られる渓谷はここだけだそう

高千穂神社

 高千穂峡から少し離れて,次は高千穂神社へと向かった。高千穂神社は高千穂郷八十八社の総社であり,縁結びの神として信仰を集めているそう。

高千穂神社の鳥居
高千穂神社の入口
階段の途中にある一対の狛犬は国の重要文化財だそう
高千穂神社の本殿

 高千穂神社への参拝後は,アニメ「推しの子」にも登場した槵觸神社荒立神社にも立ち寄った。
 槵觸(くしふる)神社は,神話で天照大御神の孫が地上に降り立った地として伝わる場所にある神社である。
 荒立神社は芸能の神が祀られている神社である。境内には,推しの子にも登場した,先日のツーリズムEXPOでも宮崎県ブースで紹介されていたのが記憶に新しい,木槌で7回叩くと願いが叶うと言われている板木も複数種類設置されていた。

槵觸神社
長い階段を登ってゆく
槵觸神社の本殿
荒立神社
7回叩くと願いが叶うと言われている板木がある
板木によって叶う内容が違うらしい

天岩戸神社

 高千穂の中心部から離れ,日本書紀にある天岩戸神話を伝える神社である,天岩戸神社へ向かった。
 天岩戸神社は西本宮と東本宮があるが,メインは西本宮のようで,こちらは天照大神が隠れた天岩戸を御神体としてお祀りしているそう。

天岩戸神社の西本宮
西本宮の本殿

 西本宮から岩戸川沿いを歩いてゆくと,天安河原という場所にたどり着く。
 天安河原は,天照大神が隠れたときに八百万の神が河原に集まり神議されたと伝えられる洞窟である。
 祈願を行う人たちの手によって積まれた石が無数に広がる河原には,まるで神々の領域に入り込んだかのような,非日常で神秘的な光景が広がっている。

たくさんの石が積まれた河原は不思議な光景である
洞窟内から見る景色は神秘さを増す
岩戸川の透き通った水の色も幻想的な景色を作り上げている

 西本宮から岩戸川を挟んで対岸にあるのが,東本宮である。西本宮は天岩戸を祀っているが,こちらの東本宮は天照皇大神を祀る。

天岩戸神社の東本宮の入口は駐車場の横にある
東本宮の本殿
本殿に到達するには少し長い階段を登る必要があり,そのせいか西本宮と比べて人は少なかった。

 西本宮. 東本宮の参拝を終えると,時刻はお昼近かったので,天岩戸神社近くで昼食を摂ることにした。
 高千穂牛のローストビーフが載ったカレーが美味しそうであった「この花」というお店へ行ったが,こちらも推しの子とコラボしており,店内は推しの子一色で飾られていて,推しの子のマンガもアニメも嗜んだ身としては楽しい空間であった。

西本宮の参道沿いにあるこの花というお店で昼食
店内は推しの子一色であった
高千穂牛ローストビーフカレー
肉が旨かった!
市街地と天岩戸神社の間にある栃又棚田は日本の棚田百選のひとつだそう
奥に高千穂鉄道の鉄橋跡を望むのどかな景色が見られる

国見ヶ丘

 昼食の後は,天岩戸神社から市街地を挟んだ反対側にある,国見ヶ丘を訪れた。
 国見ヶ丘は,高千穂町や祖母連山が一望できるスポットであり,この日は曇っていたものの,美しい景色を見ることができた。快晴の日の早朝には雲海が見られることでも有名な場所である。

国見ヶ丘から国見大橋とその先に阿蘇方面を望む
高千穂の市街地方面も深い山々に囲まれ美しい景色であった

高千穂鉄道

 高千穂にはかつて,延岡まで結んでいた高千穂鉄道が走っていた。しかし,2005年の台風被害によって復旧が困難となり,2008年に廃止となった。
 その廃線跡は現在も残っており,高千穂駅周辺では「高千穂あまてらす鉄道」として,廃線跡を利用したトロッコ列車を走らせている。

 そこで,廃線跡を巡りつつ延岡へ向かった。

現在も高千穂あまてらす鉄道のトロッコ列車に使われる高千穂駅
駅舎の中には昔の運賃表が残されていた
車庫には高千穂鉄道の車両が保存されている
現在もトロッコ列車が発着する高千穂駅のホーム
ちょうどトロッコ列車が発車していった
高千穂を発つ前に,推しの子にも登場した高千穂がまだせ市場に立ち寄った。
がまだせ市場で高千穂牛コロッケを食べた
真ん中に肉がぎっしり詰まっていて美味しい
高千穂を発ち,高千穂鉄道の日之影温泉駅跡に寄った。
駅舎は温泉施設となっているほか,ホーム跡に足湯もある。
ここでは高千穂鉄道の車両を宿として活用している
五ヶ瀬川の星山ダムには高千穂鉄道の橋梁跡が残る
近くには吾味駅跡がある
線路のあったところには道路が敷かれている
延岡に到着
愛宕山展望台から延岡の街と海を望む

延岡

 延岡に着いた頃にはもう夕方であったが,この日は最後に延岡城跡に寄った。
 延岡城は,1603年に築城された城であり,石垣の一番下の根石を外すと石垣全体が崩れて千人の敵兵を殲滅すると言われる「千人殺しの石垣」がある。

延岡城の天守台跡
天守台跡には時間を告げる鐘が置かれている
千人殺しの石垣
奥の階段と比べてもわかるように,意外と高さがある。
復元された北大手門
夜には資さんうどんで夕食
九州限定のバリューもいまのうち

 そして翌日は宮崎県を海沿いに南下して鹿児島へと向かったが,その様子はまた次回

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