旅のボードゲームをつくるゼミDAY1レポート
ライターのきんすです!
先日、観光業界を盛り上げる「旅のボードゲーム」を制作するゼミがキックオフしました!
このゼミは旅が好きな人、ボードゲームが好きな人、観光業界を盛り上げたい人、モノづくりに興味がある方16名が集まり、旅のボードゲームを作成するというものです。
2月26日から5月22日まで全6回講座があるのですが、今回は記念すべき1日目の講座が開催されたので内容をレポートしていきます。
(1日目なのでイベントの概要も記載していますが、イベントの内容を知りたい方はゲームコンセプト(仮)の説明まで飛ばしてから読んでください!)
観光業界を盛り上げる「旅のボードゲーム」とは?
「旅のボードゲーム」は当初、ボードゲームが好きなTABIPPO社員の浦川拓也さんとボードゲームクリエイターの山本龍之介さんのアイデアで作られることになりました。
しかし、コロナということもあり一度は延期に……。
再度、ボードゲームをつくるタイミングで、株式会社TBWA HAKUHODOも加わり、ニューノーマルな旅について考える「旅のボードゲーム」を観光復興ガイドの指針に沿って作られることになりました。
当初は「旅に行きたくなるボードゲームをつくりたい!」という思いから「旅のボードゲームで観光業界を盛り上げたい!」という内容に変わったわけです。
「観光復興ガイド」に沿ったボードゲーム
旅のボードゲームが作られるもととなった「観光復興ガイド」についてTBWA HAKUHODOの土屋さんよりご紹介がありました。
2019年と2020年の3~11月まで、旅行に関するツイッター投稿数を比較検討したところ、約2.1%ほど旅行に関する会話量が減少したそうです。旅行自体することもできず、さらに旅行に関する話題も出しにくい社会的空気が影響していると考えられます。
また、旅行に関する「ポジティブ」投稿数は2.7%減少し、「ネガティブ」投稿数は35.8%も増加。8種類の感情で分類したところ、特に増加している感情は「不安」の投稿でした。
そこで、旅行に関する「不安」に寄り添い、旅行意欲を高める兆しをつかむために作られたのが「観光復興ガイド」なのです。
今回の「旅のボードゲーム」も、旅を愛する生活者に対して、どんな支援ができるだろうか?というところから着想を始めて、「旅行」を考え、想像して、楽しくなるゲームを作ろうとしています!
ゲームコンセプト(仮)の説明
ゲームコンセプトの説明は、ボードゲームクリエイターの山本龍之介さんが講師として説明してくださいました。
ボードゲームの全体約30%のコンセプトやルールの大枠は予め考えてきて頂きました。そしてゼミに参加している僕たちが、ルールチーム、コンテンツチーム、デザインチームの3つに分かれて、残り70%をブラッシュアップしていくという流れです。
▷ゲームの目的:旅好きがニューノーマルな旅を創り、実践する
▷ゲームのストーリー:まだ仮の段階ですが、妄想旅行代理店の旅行プランナーとして、お客さんから出されるニーズをくみ取って、旅行プランを考えます。
▷ゲームのゴール:こちらもまだ仮の段階ですが、旅行者に最高の旅を提案し、より多くのプランが採用されたプレイヤーが勝利となります。
▷ゲームで使うもの:△ 左上>観光ポストカード、右上>資源カード、下>目的カード
▷ゲームの流れ
①ご来店>旅行者1名と代理店に分かれて、旅行者は、時期・誰と・なぜを発表
②ご提案>代理店は30秒のヒアリング、プランニング、ご提案でプランを提案
③ご成約>旅行者は一番行きたいと思ったプランを選択。選ばれた代理店は、使った資源カードの数だけポイント
旅行者は左上の観光ポストカードで場所を決め、下の目的カードで行きたい時期・誰と・なぜを決めます。代理店は右上の資源カードを使いどんなプランができるのか決めることができます。
文章だけだと説明することは難しいですが、現場にいた旅とボドゲが好きなメンバーは、面白い旅行プランを考えることにきっとワクワクしていたでしょう(笑)
いざテストプレイ!
実際に説明を元に、チームに分かれてテストプレイをしました。
旅行者は観光ポストカードで行きたい場所を30秒で決めます。
ある旅行者「北海道に1人で行きたいのですが、移動距離が遠いので、大自然で落ち着けるプランを探しています。」
そして代理店も30秒で目的カードを使ってプランを作ります。カードの情報が限られているのでかなり難しい......!
考える時間が各フェーズ30秒ずつしかなかったのですが、みんなでわちゃわちゃしながら楽しむことができました。オンライン参加でも楽しめるゲームだなと思いました。
まだ「30%」の段階で既に楽しかったので、これがあと70%ブラッシュアップされると思うとワクワクします(笑)
テストプレイを繰り返し、改善して、いいものを作っていきましょう!
すみたたかひろさんのワークショップ
テストプレイのあとは「HOTEL SHE, KYOTO」や「HOTEL SOMEWHERE」の編集・執筆を行っているすみた たかひろさんによる講義とワークショップがありました。
Webサイトを作る、メルマガを作る、ボードゲームを作る。何を作るにしても編集とブランディングの考えは大切。すみたさん曰く、
編集とは…
あらゆる情報からニーズに応じたキュレーションをおこない、何らかのインパクトがあるようなアウトプットにすること
ブランディングとは…
伝えたいことをニーズに応じた表現方法によって、何らかのインパクトがあるようなアウトプットにすること
▷作りたいもののコンセプトを言葉であらわす(ニーズ)
誰のために、何を解決するのか。それによってどんな効果が得られるのか。実現したいのはどんな世界か徹底的に議論する。
▷どんなプロダクトにするかを考える(表現方法)
そのコンセプトを体現できるのはどんな場所で、どんなものなのか。影響を受けた表現方法はあるか。
▷そのコンセプト、ターゲットに合う世界観をビジュアルイメージから想像する(インパクト)
pinterestを使って作りたいビジュアルイメージを探っていく。
▷プロダクトをどうやって届けるかを考える(アウトプット)
どのように届けるかを考える。プレスリリースやクラウドファンディング、記事作成など方法はさまざまです。
上記の思考回路をもとに、今回のボードゲームのコンセプトを言葉にするワークショップを行いました。
ネーミングの案出しもみんなで行いました。
△どんな名前になるか楽しみにしていてください!次の講義で決まるみたいです!
今後の「ボードゲームゼミ」の流れは?
3月16日に行われるDay2からチームで動いていきます。
▷ゲームルールチーム
ゲームルールをブラッシュアップしていきます。
▷コンテンツチーム
観光ポストカードに使う素材を集めます。
▷デザインチーム
ゲームのパッケージやカードのデザインなどを決めます。
3月25日のDay3でまたチームは変わり、Day4~5で新しいチームになります。そして、5月22日のDay6には、クラウドファンディングしてくださったみなさんに商品を届けて、メンバーの打上げも予定されています!
参加した感想
旅とボードゲームが好きで、販促や商品政策まで幅広く学びたいと思っていた僕には神企画でした。企画自体が神なだけでなく、講師もその道のプロがたくさんいて、楽しいだけではなく、学べることが多そうです。
まだDAY1と思えないくらい楽しんでますが、旅業界を盛り上げるボードゲームを作れるようにみんなで力を合わせていきます!
参加者らの感想の一部をご紹介します。
今後もイベントレポートを発信していきますので、ぜひ応援お願いします!
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取材・文:きんす
都内でWebメディアのディレクターとして勤務。留学5ヵ国ワーホリ2ヵ国、旅行27ヵ国。好きな国は韓国と南米。人を繋げることが好きでPOOLOというコミュニティで1期MVPに選ばれた。好きなことは旅とボドゲ。好きな言葉は「考える前にやってみる」。
編集:五月女菜穂
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