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「車でお遍路」別格16番札所 萩原寺(「四国高野 雲辺寺」の前札所)
こんにちは、旅いこかです。
四国別格二十霊場巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、16番目のお寺は、
巨鼇山 地蔵院 萩原寺
別格15番札所の箸蔵寺から約30㎞、車で約40分の場所、
箸蔵寺ロープウェイ登山口駅駐車場の向かいにある「さぬきや」のうどんで腹ごしらえをして出発。
萩原寺への道程も約30kmと比較的近いうえにわかりやすくカーナビで難なく到着。
ただ、到着しても駐車場と本堂までの行き方が少々わかり辛かった。
ここ萩原寺への参道を歩くと、山門(仁王門)の手前の道を入ったところに大師堂・護摩堂がある。
この萩原寺、「四国高野」とも言われる四国八十八箇所霊場第66番札所「雲辺寺」の前札所という。
雲辺寺もロープウェイで登った印象深い山岳霊場だったけど、なんとその前札所とは。
縁起では、大同2年(807年)に弘法大師が雲辺寺山の山頂と麓に千手千限院雲辺寺と地蔵院萩原寺と名付けたお寺を開基、千手観音像と地蔵菩薩像の2体を彫り安置、萩原寺を前寺、雲辺寺を奥之院としたという。
では、四国高野とも称される四国八十八箇所霊場第66番札所、長宗我部元親の裏山問答伝説のある雲辺寺の前札所「萩原寺」へ参りましょう。
ご詠歌
尊くも 火伏をちかふ 地藏尊 はぎの御山に 世を救ふらむ
お参りする前に知っておいた方が良い知識
歴史
大同2年(807年)、この地を巡錫中の弘法大師は、堂宇を建立して萩原寺と名付けて開基
延喜3年(902年)、醍醐天皇が勅旨談議所とする
天慶2年(929年)、朱雀天皇が四箇談議所の一ヶ寺として定め仏法興隆の一大拠点となる
応永年間(1394-1428年)、管領・細川勝元の帰依により真恵僧正が中興、 阿波の河野氏や伊予の細川氏の祈願寺となる
明応2年(1492年)、讃岐・伊予・阿波に280余箇寺院の末寺を数えるまでに至る
大師伝説
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寺号について
寺号について
・・・萩の名所であったことと思われる院号について
・・・大師が自刻した地蔵菩雑から名付けられた
ご利益
御本尊の地蔵菩薩
・・・すべての生命を育む大地を司る菩薩で、現世と来世に幸福をもたらす善男善女のための28種のご利益と天龍鬼神のための7種のご利益があると言われる
子供を守ることで知られているが、他には例えば、苦悩からの救済、無病息災、交通安全、五穀豊穣、安産、水子供養、子授け、などさまざまなご利益がある無病息災・福寿増益
・・・正月三ヶ日間営まれる温座護摩供を勤修して祈願する
御本尊・ご真言
御本尊:火伏地蔵菩薩
ご真言:おん かかかび さんまえい そわか
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見どころ
本堂 【登録有形文化財】
・・・御本尊に火伏地蔵菩薩を祀る 享保8年(1723年)建立、中世密教本堂の遺風を伝える18世紀初めの御堂大師堂・護摩堂 【登録有形文化財】
・・・大師堂は護摩堂を兼ねている 享保8年(1723年)建立鐘楼 【登録有形文化財】
・・・明治時代前期建立手水舎 【登録有形文化財】
・・・昭和11年建立萩
・・・境内には30種類2000株あまりの花が9月中旬から下旬頃に咲き乱れるという
写真
次は、別格第17番札所神野寺へ参ります。
合掌