「車でお遍路」第22番札所 平等寺(弘法の霊水)
こんにちは、旅いこかです。
四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、22番目のお寺は、
白水山 医王院 平等寺
21番札所の太龍寺から約13.7㎞、車で約25分の場所、
次に訪れた札所は、太龍寺からロープウェイで山を下り阿南市をのんびりドライブ。そして住宅街に入っていくと山裾に静かに佇む平等寺にたどり着く。
この平等寺では、20番鶴林寺、21番太龍寺、と「お遍路ころがし」が続いた山岳霊場から趣きが打って変わり、少し緊張感が解けホッとする。
とはいっても、境内には急な石段である男厄除坂を上らないと本堂を参拝できない。
では、「弘法の霊水」の札所「平等寺」へ参りましょう。
ご詠歌
お参りする前に知っておいた方が良い知識
歴史
弘仁5年(814年)、この地を巡錫中の弘法大師は、薬師如来を彫り御本尊として安置して開基
天正5年(1577年)、天正の兵火で焼失
延宝8年(1680年)、平等寺の中興一世の照俊阿闍梨が再興
1800年代初頭、失火により大師堂、護摩堂と延焼
大正12年(1923年)、筒井親子が箱車を奉納
平成27年(2015年)、本堂内陣を修繕、長らく秘仏であった薬師如来をご開帳
弘法大師伝説
寺号について
寺号について
・・・弘法大師が御本尊を彫る際に、「人々のこころとからだの病を平等に癒し去る」という誓いによって建立された寺院であることから寺号を「平等寺」と命名(平等寺HPより)山号について
・・・大師が境内の一角を掘ったところ、乳白色の霊水が湧き出たことから、山号を「白水山」と命名院号について
・・・薬師如来は、医王如来、医王善逝とも呼ばれることから「医王院」
因みに、明治初期までは「日光院」と称していて、持仏堂の御本尊である十一面観世音菩薩の眉間から日光の如く光が放たれていたからと伝えられている。この十一面観世音菩薩は、平等寺が所蔵する最も古い仏像
ご利益
御本尊の薬師如来
・・・薬師如来は、大医王仏、医王如来とも呼ばれ、十二誓願の現世利益の仏さま(病気平癒、寿命延長他)
特に平等寺の薬師如来は、足腰の病や眼病に霊験あらたか、精神的な病に対しても症状を緩和させたという記録もあるという(平等寺HPより)
井戸(弘法の霊水)
・・・男厄除坂の麓にあるコンコンと湧き出る井戸、万病にご利益がある
御本尊・ご真言
見どころ
本堂
・・・現在の本堂は、中興三世の慧燈が1737年に建立した薬師堂。御本尊に薬師如来を祀る。本堂の天井には、内陣には四国八十八ヶ所の御本尊、外陣には草花が描かれ天井画で彩られている。
なお、御本尊は常時拝観可能、かつ堂内の撮影は可能とのこと(平等寺HPより)弘法の霊水
・・・白水の井戸や開運鏡の井戸で、大師伝説の通り大師が掘り当てた井戸。当時は乳白色だったが、現在は無色透明で、日照りの時もこんこんと水が湧き出ているという。万病に効くと言い、持ち帰ることも可。
おまけ情報
本堂の片隅に木製の車箱車が3台奉納されています。
この箱車とは、何とかして弘法大師におすがりするため四国巡礼をしたいという歩行困難者を乗せて移動していた車。そして歩けるまで回復して平等寺に奉納したということから健脚のご利益もあるといいます。
感慨深いものがありますね。
(他には、44番大宝寺、57番栄福寺、88番大窪寺に各1台、合計6台の箱車が奉納されています)
平等寺のHPはかなり充実しており、本堂ライブ配信もされてます。
ライブ配信は24時間御本尊を拝観できる非常に嬉しい試みです。
平等寺HP:
LIVE配信:
写真
次は、第23番札所薬王寺へ参ります。
2022年3月8日投稿
2022年9月15日改訂
合掌
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