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弘法大師の「三密」は大切な教え

現在、私たちが「三密」というと、
・密集場所
・密接場面
・密閉空間
と、誰もが知っている感染リスクを回避しなければいけない言葉となりましたね。

対して、弘法大師の教えの中にも「三密」がありますので、お伝えします。

その「三密」の説明するために、先ずは、

真言密教とは、

「真言」とは、
宇宙の根本や真理そのものである大日如来の言葉であり、仏の真実の「ことば」を意味し、この「ことば」は人間の言語活動では表現できない、この世界やさまざまな事象の深い意味、すなわち隠された秘密の意味を明らかにしています。
弘法大師は、この隠された深い意味こそ真実の意味であり、それを知ることのできる教えこそが「密教」だとしています。

高野山 真言宗 総本山 金剛峯寺HP、Discover Japanより


密教を理解するためには、曼荼羅まんだら(仏の世界の本質を図像化した図)で表現された「密教の御本尊である大日如来の言葉」を理解するために即身成仏そくしんじょうぶつ(現在の身体のまま悟りを開き仏になること)に達する必要があるといいます。

そして、

弘法大師の「三密」とは、

身密しんみつ・・・身体・行動を整える
口密くみつ ・・・言葉・発言を整える
意密いみつ ・・・こころ・考えを整える


即身成仏そくしんじょうぶつ」するためには、

この仏が持つ三密である身密、口密、意密、そして、修行者はおなじく身体、言葉、こころ、の三つの働きの三業を互いに感応して一体化するために修行をする。
そうして三密加持さんみつかじを完璧に修すると、仏(御本尊)と修行者との区別が消えて一体となる境地に至り、現在の身体のままで入我我入にゅうががにゅうすなわち即身成仏そくしんじょうぶつを達成することで大日如来の言葉も理解できると言う。


三密加持を修する方法は、

身密しんみつ・・・手で印を結ぶ
口密くみつ ・・・口で真言を唱える
意密いみつ ・・・心で曼荼羅の諸尊を観想する

人間の行動である、身体を動かす(行動)・話す(言葉)・心で思う(心の動き)、この三つの行いを仏さまに近づけることが真言宗の教えである。


弘法大師の教え「真言宗」とは

真言宗とは、
仏と法界が衆生に加えている不思議な力(加持力)を前提とする修法を基本とし、それによって仏(御本尊)の智慧を悟り、自分に功徳を積み、衆生を救済し幸せにすること(利他行)を考える実践的な宗派といえる

高野山 真言宗 総本山 金剛峯寺HPより


ご参考


お遍路で思うこと

あまり仏教のことを知らずに気軽にお遍路をはじめて見たものの、真言密教は知れば知るほど奥が深い。

各札所の歴史や伝説も興味が尽きず、知的好奇心はMAXとなりました。

お遍路さんにはいろいろな目的の方がいらっしゃいますが、私は楽しみながら学び、微力でも世間のお役に立てることを目指したいと思います。

【参考】
・高野山霊宝館
・Wikipedia
・Discover Japan
・日本文芸社「面白いほどよくわかる日本の宗教」

合掌






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