HSPだから〜では無い。性格傾向とHSP
楽しみが、緊張に変わる。
うちの子どもたちは、揃いも揃って繊細で敏感で。
そんな子どもたちは、約束ごとが苦手な様です。
それは、とってもとっても楽しくみな予定だったとしても。
上の子を筆頭に、ことごとく味わう苦しみが、緊張 笑
お友達と約束してきた瞬間を頂点に、約束の前日にはどん底。
嫌になってきたし、むしろ行きたくない。そして、
緊張する。
或いは
明日の、保育園の遠足。ずっと前から楽しみに。
そして、当日朝。
緊張する。
緊張しすぎて苦痛ですらあるのです。
彼らは、HSPの特質にならい、とても真面目で律儀です。
そして、決まりや約束ごとを、一ミリの間違いもなく、守ら「ねばならない」と思い過ぎてしまうので、その(自分で課した)プレッシャーに押しつぶされそうになってしまうのです。
HSPや繊細さんは、刺激に敏感ゆえ、自意識が少々過剰気味になる傾向もあるのかなと思います。
これは、非HSPの人の(ただの)自意識過剰というより、敏感で感受性が強いので、自分に向いた他者の感情や気持ちを感じ取り、自分という存在においても非常に注視してしまい、自我の枠が膨張している様な感覚もあるのかもしれません。
反面、アイデンティティが曖昧な、自我というものが「薄い」HSPもいます。
他者の感情や空気を読むことで、自分を抑圧してしまい、本音なのか他者の影響なのか曖昧になる,といったものです。
どちらも、敏感に感じ取り、大きく捉えてしまうことで生まれるものなのかもしれません。
主観的自我と客観的自我のバランスがうまく取れないのは、HSPさんに、より当てはまるのかもしれません。
ただ、どちらの場合であっても、本人の性格傾向だったり、考え方や対処法の問題で、HSP気質とは直接的には関係ないのかな、と思うのです。
繊細に敏感に、情報をとらえた。
感覚過敏だ。
でも、そこから、どうその刺激を扱い、どう行動するかは、本当に個人の資質によるのだと思います。
ただね,これは、環境的な影響も大いにあります。
親も子もHSPだという場合、親自身の刺激や情報の対処の仕方は、とても子どもに影響するかもしれません。
うちの場合で言いますと,
私も夫もHSPです。そして、子どもたちもです。
私自身、年齢的にも社会経験も積み、敏感で繊細な人だと、他人からしたらわからないくらいまで、処世術を身につけました。
しかし、家庭内ではそこまで気を張るというか、意識的ではないので、不意に、敏感さや繊細さは顔を出します。
月の満ち欠けや、生理周期も関係します。
その潜在的な性格傾向から、どんなに外では技術でカバーしたところで、外部との関わりや刺激への反応も肌で感じてしまう。HSPたる所以 笑
そうすると、やっぱり、子どもたちも、似たような反応をするのですよね。
同じHSPと思われるよそのご家庭のお子さんでも、敏感で繊細ゆえに、攻撃的な子もいます。
それは、感じやすい上に、とてもとても傷つきやすい・気の弱い子だと,防衛本能からか、攻撃に徹してしまうのだと思います。
常々言っているのですが、HSP🟰優しい、の構図はありません。
必ずしも、繊細さは優しさに繋がるわけではないんです。
気弱さが、誰にとって優しいと思われる。そんなことは往々にして。
まあ、優しさって。
どの角度から、どんな価値観かで、その基準は曖昧になります。
誰にとって「優しい」のか。誰にとって「優しくなかった」のか。
コッチの誰かに優しい顔を見せたら、あっちの誰かには背を向けるのは世の常。
そして、自分にとっての「都合の良さ」で、優しいか優しく無いのかをみがちなのは、人のサガ。
よって、みんなに優しいのは、事実不可能ってこと。
仮に、皆に優しいのは、そう思っているだけ・傲慢です。
そもそも、自分を滅しても、誰かに良いなんて幻想。滅した分、他者がスムーズにいっても、それがあなたのおかげだなんて、そんな事は間違いなく誰も思わない。
それは、全ては、「結果」だから。たらればで、結末が複数見られるわけではないの。
そんなこんなで、いいことなんて一つも無い。
だから、まずは自分を大切に。優先すべきは自分、と。主役は自分と思っていても、HSPはやりすぎはないのだから。
ちょっと、話が逸れましたが
その子や「あなた」が、どんな性格も重要です。
HSPだから・繊細だから、こう。
では無いことを、当事者がしっかり知っておかねばならないなと、そんな風に感じます。
これが気質であり、そういう受け止め方や感じ方がある,というだけ。
そこから派生する問題や在り方は、個々でそれぞれに違うという認識でないと,本人も周りも傷つくことになると、私は考えています。
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