食物アレルギー児の食事は「頑張らなくていい」【子どもに教えられたこと】
taberugiライターの神田ちあきの第二子は、小麦・卵アレルギーの1歳児です。
小麦アレルギーはけっこう重めの症状で、パンくずひとかけらでも口にしてしまったら体が真っ赤になり、嘔吐し、発疹が出て、痒みと不快感で泣き続けるほどです。アナフィラキシーも経験しています。
食物アレルギー児の家族は食事に細心の注意を払わなければならない。
そう思う人も少なくないのではないでしょうか。
今回の記事では、私が行きついた「食物アレルギー児を持つ家族の頑張らない食事」についてお伝えしています。
神田ちあきファミリーについて
家族構成は、4人家族。
夫、私、第一子(3歳アレルギーなし)、第二子(1歳 小麦・卵アレルギー)
第二子は生後8ヵ月で小麦卵アレルギーを発症。1歳1ヵ月でアナフィラキシーを経験しています。
必死に頑張っていた食事作り
第二子のアナフィラキシーを経て、我が家では誤食を防ぐために家族全員が家で小麦製品を食べないようにすることを決めました。
料理が苦手な私は、小麦が使用されているレトルト食品を全て卒業し(カレールーやマーボー豆腐の素などのレトルトにはほぼ小麦が使われています)、毎晩小麦を抜いた献立を考え、レシピを検索しながら一生懸命準備してきました。
頑張っても食べてくれない…親としての葛藤
でも、そんな私の頑張りにもかかわらず、息子は料理をほとんど食べてくれませんでした。
正直、「こんなに努力しているのに、なんで食べてくれないの?」という気持ちが何度も頭をよぎりました。
小麦も卵も食べられない中で、栄養を考えながらさまざまな食材を使って、食事を作り続ける。毎日アレルギーと格闘している感覚でした。
「アレルギー対応の食事作りは、家族にとっても苦労の連続」。そんな思いが、どこか私の中に根強くあったのだと思います。
頑張ることをやめてみた
このまま、ずっと「アレルギー=苦労」なんだろうか。そんなふうに悩んだ末に、私は思い切って見方を変えてみることにしました。
頑張って作った料理は一旦やめて、ただ炊飯器で炊いた白米、茹でただけの野菜や肉、魚を食事に出すようにしたのです。
第二子はそれらを本当によく食べました。
そのとき、食物アレルギー児だから食事作りを頑張らなきゃいけないのは思い込みだったのでは?と感じたんです。
悪だと思っていた「手抜き料理」こそ第二子が喜ぶ食事だった
今まで試行錯誤して頑張って作った料理(肉じゃが、にんじんしりしり、ちゃんちゃん焼き、白和えなど)は、全然食べてくれませんでした。
でも、茹でただけの鮭、コーンフレーク、生野菜、おかかおにぎり…。そんな私でも作れるような簡単な料理はよく食べてくれる。
つまり、息子が教えてくれたのは、「頑張らなくていいんだよ」ということだったんです。
今では、シンプルな料理を家族みんなで楽しんでいます!
「手抜き料理」というと、主婦としてちっとも頑張っていないような気がして後ろめたくなりますが、「シンプルな食事」と思えば、なんだか聞こえがよいです(笑)
なので、我が家では食卓にあがる食事のことを「シンプルな料理」と呼んでいます。
とある日の我が家のメニュー:
今までは、苦手な料理に1時間以上費やしていましたが、現在は食事の準備は15分そこそこでできます。ゆとりができた時間は、子どもたちと一緒に絵本を読んだり、抱きしめて話を聞く時間にあてられるようになりました。
まとめ:見方を変えたら、苦労は半減する
「アレルギー対応の食事は苦労の連続」
そう思い込んでいたのは、私自身だったと気づきました。
見方を少し変えるだけで、日々の苦労も違った景色に変わります。
同じようにアレルギー児を育てている親御さんも、ぜひ自分なりの“楽にする方法”を見つけてみてくださいね。
食物アレルギー児の食事で気をつけていることがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。別記事で共有させていただくこともあるかもしれません。
taberugiでは、食物アレルギー児を持つ家族みんなが安心して食事ができる選択肢が増えるように、これからもお役に立てるような情報を発信をしていきます。
参考になったらぜひ「スキ」を押して応援してくださいっ!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
taberugiグルメの紹介
アレルギー表記があるメニューや、アレルギーに関係する方が記載したアレルギー対応観点の口コミをもとにアレルギー対応をしているレストランをマップや、最寄駅から探せるサービスです。ホテル以外のレストランをお選びの際にも是非ご利用ください。
レビューの投稿や、レストランの投稿もお待ちしてます。
taberugiに関してはこちら↓