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新人教育で大事なこと3つ【結論:承認欲求が満たされると生産性が向上する】
こんにちは。現役社会福祉士のタカヒロです。
先日こんなツイートをしました。
11月から入職した新人相談員は、最近事務所内で自らコミュニケーションを取るようになってきた。今日言われたことは「TAKAHIROさんは話を聞いてくれるので蔑ろにされていないと気付いて安心した」と。彼女なりに承認されることへ苦心していたのか。話聞くって話すより大事だな…としみじみ思った。
— TAKAHIRO@社会福祉士 (@ta_hi_ro_30) December 7, 2020
11月から入職した新人相談員は、最近事務所内で自らコミュニケーションを取るようになってきた。今日言われたことは「タカヒロさんは話を聞いてくれるので蔑ろにされていないと気付いて安心した」と。彼女なりに承認されることへ苦心していたのか。話聞くって話すより大事だな…としみじみ思った。
今回のnoteでは、このツイートで登場している新人のように、人は承認欲求を少なからず持っていると考えています。この承認欲求を満たすことで、「自分は認められている」「ここが私の居場所になる」とプラスに捉えることに繋がるんですね。
特に、経験を培っている新人であれば、新しい職場で今までの経験をどのように出していけばいいのか、そしてその経験や行動が認められるのか、不安も同時に抱いています。
結果として、この新人は約1か月で職場内での居場所を確保できたと思っていますが、指導側の僕も新人を通して考えさせられる経験をしました。
新人が居場所を確保できたと認識できたのは、僕のこのような行動が起因したと考えます。結論は下記の通りです。
時間が許す限り話を聞く
指導側が一生懸命話をしたところで、5割聞いていたらいいほうだと思います。大事なのは、新人の経験やこれからの行動をアウトプットさせること。
注意点は、単に話を聞けばいいというわけではありません。話を聞きながら適宜頷きや相槌を入れる。加えて、「そうだね」とか「その考えで間違いないね」など承認することが重要です。
そうすることで新人は、次の行動に移ることができますし、安心して仕事に取り組むことができます。新人は新しい職場に来たら、雰囲気に慣れることで精一杯です。転職された方ならわかると思います。職場に慣れる最大のファクターは「人間関係」ですから。
人間関係がこじれると退職することも考えます。厚労省が発表している「2015年雇用動向調査」での医療・福祉における退職理由を下記に掲載しました。
その他の理由を除くと、3番目に「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答している割合が多い。それだけ人間関係が仕事に影響していることが証明できます。
人間関係に起因する感情心理は「承認欲求」と考えています。誰でも人から認められると気持ちが良いです。そこまでなくても、悪い気はしないと思います。
指導側の僕は、新人に対して「承認欲求」を満たせるような行動をしました。行動は下記の通りです。
① 経験を聞く
聞く上で「その話はここのやり方と違う」などとは言わない。「なるほど」「そんなことをしていたのか」など、興味を持つように合いの手を入れる。
② 得意なことをさせる
新人はファイルメーカーを使ったフォーマットの構築と介護報酬の知識に長けていることがわかった。早速、得意なことをさせ、上手くできていたり業務に役に立つときは褒めるようにした。
③ ミスを見つけたら次の行動を提示する
仕事をしていくとミスは付きもの。ミスしたときにプラスの行動変容を促すため、ミスしない次の行動を一緒に考え提示した。
この3つを循環させることで、新人は徐々に周囲の職員と自ら話すようになりました。昨日、僕の上司である事務長からも「最近、新人が明るくなった。自信を持って仕事をしているように感じる」と感想を受けました。
新人が入ってくると、マウントを取ろうとしたり、ここのやり方に合わせようとしたりする人がいます。それは上から押させつけようとしているだけなんですよね。それでは誰だって反発するし病んでしまう。
受け入れる側は「認める」ことが大事です。異質なものを排除し隅に追いやろうとすることは鎖国と一緒。そんなことをしていては、いつまで経っても新人は生産性が上がりません。しかも、生産性が上がらない理由を新人のポテンシャルのせいにして、自分たちの行動は棚に上げる。新人から見ると「やってらんねぇ」となりますし退職する可能性が高くなります。
指導側や受け入れる側は、認める勇気を持つこと。これに限ります。新人だから学ぶところがないわけでは決してありません。どんな新人でも吸収できるところはあります。「ない」と言っている人は単に見ようとしないだけです。実にもったいないことをしています。
今後も新人が入ってくる可能性があります。そのたびに僕は「話を聞く」「認める」ことを徹底していく。この行動によって新人が育ち、自分たちの業務が楽になることに加え、生産性が向上し、職場全体の収益向上にもつながると考えています。
それでは、今回はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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![平畑隆寛@社会福祉士](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165554019/profile_5fd2bdec64006c7b56855c9c9b406e96.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)