【Amazonレビュー分析vol.1】売り筋ランキング[本-ビジネス・経済](2021-01-28)20位 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

売れている商品のレビューのコメントを見ることで、普段の生活では分からない、世の中の価値観や感覚を知ることが出来るのではないだろうか?

そんな事を思いついたので、不定期にAmazonの売れ筋ランキングから、レビューの多い商品をピックアップして、レビュー分析してみる事にした。
最初にやってみるジャンルは、「本/ビジネス・経済」。

Amazon 売り筋ランキング[本 - ビジネス・経済](2021-01-28)

2021年1月28日の「ビジネス・経済」のAmazon売り筋ランキングは、以下の通り。

#1 最高の体調 ACTIVE HEALTH
#2 「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門
#3 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
#4 スマホ脳 (新潮新書)
#5 人新世の「資本論」 (集英社新書)
#6 【Amazon.co.jp 限定】「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。(特典:「誰でも1時間で「記事・ブログ」が書ける魔法のテンプレート」データ配信)
#7 ビジネスケース『キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学』―一橋ビジネスレビューe新書No.7
#8 ビジネススクールで身につける 会計×戦略思考
#9 コンサル一年目が学ぶこと
#10 鬼速PDCA
#11 2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
#12 さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
#13 世界最高の話し方――1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール
#14 【ビジネス書大賞2020 大賞受賞作】FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
#15 学びを結果に変えるアウトプット大全
#16 自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス
#17 「会社四季報」業界地図 2021年版
#18 2040年の未来予測
#19 世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた
#20 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

この中から、レビュー数が多い「#20 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」ついて、レビュー分析を行ってみた。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え のレビュー分析


全体の傾向分析

まず、全体の傾向分析を行う。
「どのような単語が多く出現しているのか」と、「どういう単語同士が一緒に出現しやすいのか」というのを見てみる。

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自己啓発系の書籍であるため、自分とか人生、考え方などの単語が多く見られる。
また、「嫌われる勇気」というテーマであるので、他社とか心理、トラウマなどのような単語も比較的多そうだ。

次に、共起語の分析を行ってみる。

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左の方から見ていくと、「劣等感」「貢献」「他者」「評価」「目」などがつながっていることから、
劣等感を感じていたり、他者の評価や目が気になる、といった内容が書かれていると思われる。
また、中央付近にあるかたまりでは、「対人」「人間」「悩み」「関係」などがつながっており、
対人関係、人間関係に悩みがある、といった事が読み取れる。
下の方のかたまりをみてみると、「自分」「価値観「「人生」「勇気」「幸せ」「良い」「教え:など、本書に刺激されて
自分の価値観や人生に対して、前向きなコメントをしているのが分かる。

高評価と低評価のコメント比較分析

次に、高評価を付けている人と低評価を付けている人で、コメントにどんな違いがあるかを見てみる。
まずは、出現単語の分析。高評価(4以上)と低評価(2以下)のレビューに対して、全体と比べて特徴がある単語を分析しワードクラウドを作成した。

高評価で特徴的な単語

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低評価の特徴的な単語

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高評価の人のコメントでは、「自分」「他者」「人生」「課題」など全体的な傾向に似た単語が出現しているが、「幸せ」「生き方」「素晴らしい」、「大切」などが、全体に比べると多めに出現している。

一方低評価の人のコメントでは、「トラウマ」「ない」「精神」「社会」「悪い」「うつ病」などのような単語が多く出現しており、高評価の人のコメントとは異なっている事が分かる。
嫌われることでトラウマを抱えてしまったりした経験がある人から見ると、
本書に書かれているような事は現実的でなく実践すべきではないと感じているのかも知れない。

次に、共起語の分析をしてみる。

高評価で特徴的なの共起語

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低評価で特徴的な共起語

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高評価の人のコメントの共起語では、「自分」を中心として、
「勇気-幸せ」「他者-信頼-自由」「大切」「実践」など前向きなものが多く見られる。
一方で、「対人」「人間」「関係」「悩み」のように現状の人間関係の悩みがあるのも読み取れる。

低評価のコメントの共起語を見ると、「統合失調症」「うつ病のため」など、現時点で病んでしまっている現状があるように見える。
また、レビュー・評価が高いのが不思議、といったものや、「理想-論」「机上-空論」「完全-否定」「気持ち-悪い」など否定的な意見が多い。

まとめ

今回は、Amazonの「ビジネス・経済」の売り筋ランキングから、
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えのレビュー分析を行ってみた。
ランキング上位の書籍なので、全体的に高評価ではあるが、一部のトラウマになっていると思われる層からは、低評価で否定的なコメントされているのが分かった。実際に傷ついた人から見たら、机上の空論、理想論に見えてしまうのだろうと思う。

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