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13.最終的には、メンター制度の必要がない組織づくりを

さて、メンター制度について綴る記事は、こちらが最後です!

■メンター制度がなくても、皆が皆のメンター的存在である状況が私の理想です。

ここまで書いてきてなんだか、私は個人的には、メンター制度の必要のない組織づくりを目指したいと考えています。

メンターを指名し、アサインしなくても、職場の先輩が部署やチームを越えて、「おはよ! 最近、どうだい?」と新入社員に声をかける風土がある状態が、私は好きです。新入社員がオフィスを見渡して、「この悩み…あの人に聞いてもらいたい」と思って、「あの…、ちょっとお時間いただけませんか?」と、声をかけられる雰囲気のある職場が理想です。

新入社員であっても、中途社員であっても、先輩社員であっても、上司の立場であっても、人は皆、それぞれに悩みや課題を抱くものです。あるいは、「誰かに聞いてもらいたいな」と思う日があるものではないでしょうか。そんな時、「ちょっと聞いてもらえるー?」と声をかけ合える人間関係が、職場にあると、いい。私はそう思っています。

■メンター制度導入が、組織内の“斜めの関係”を増やすきっかけになればいいな、と思っています。

でも、今、在宅勤務、リモートワーク、時差出社、フレックス制度がある中では、そういった風土を醸成するのは難しいことなのかもしれません。ならば、そういった職場づくりを目指す通過点に、メンター制度の導入があっても良いのではないでしょうか。“斜めの関係”という言葉を冒頭で使いましたが、皆がそれぞれに自分にとっての斜めの関係を持てるようになれば、いずれ風土や人間関係が形成されて、私が望むような組織になっていくのかもしれない、と私は考えます。

■メンティは新入社員だけではない(世の中には様々なメンター制度があります)

今回は、「新入社員がメンティ」という前提で書きました。が、メンター制度は他にも様々なシーンで用いられているようです。女性活躍の中で、メンティは女性社員、メンターは女性管理職、といったケースもあるようですし、管理職育成の中で、新任管理職がメンティ、ベテラン管理職がメンター、というケースもあります。LGBTが複数いる組織では、LGBTメンター制度を試したケースもあると聞きます。

職場の関係性が希薄化している、という声もありますが、関係性を深めるために、関係性を強くするためにメンター制度を試してみるのも良いのではないでしょうか。

■最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

長文になってしまいましたが、以上が私がメンター制度について考えることです。

この記事が、何らかのかたちで、組織の、担当者の、検討のヒント材料になれば幸いです。


動画でのメンター制度に関する解説はこちら↓


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