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福岡市を経営する~高島宗一郎(福岡市長)を読んで

結論、名著であった。
この本は、なぜ福岡が魅力的な街に生まれ変わったのか?魅力的な街に変えた高島市長の生き様が分かる本。

私が福岡に来て感じたのはセンスが良い街だということ。
駅ビルは賑やかで、駅前は冬にはイベントを行っている、街がきれいで、屋台があり、水上公園がありおしゃれで雰囲気がある。

この街の空気感は偶然ではなく、意図的に作られたものなんだとこの本を読んで分かった。高島市長の戦略、実行力の凄さが分かる一冊。

概要は以下3点。

1.福岡という街

以下、全て著書時のもの。
・クルーズ船寄港数日本№1。
・人口増加率№1。
・国際会議件数、政令指定都市№1。
・開業率№1。
・税収伸び率№1。
人・企業が集まる、集まるから需要が増える、さらに魅力的な街へ変貌を遂げる(天神ビックバン等)。

これらは高島市長になってから変わっていったこと。なぜこんな変化を生むことができたのか?それはリーダーとしての考え方、生き様に関係している。

2.リーダーとして大事なこと

2つのことを言っている。
・成功の反対は失敗ではない、調整しないことが失敗。
・幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せになる。

福岡を経営する

何もしないことの方が評価は高い、それは失敗がなくマイナスがないから。ただ挑戦しないことは失敗と同じ。
考えるときは全員と全体で考える。全員が納得する策はない、全体を見て最適解を考え、決断すること。
リーダーは常に冷静に判断する精神状態でいることが大事であり、先が見えていないといけない。visonを描き、ストーリーを考えられる人、そしてそれらを短くシンプルに伝えることができること。

3.生き様

・成功の反対は失敗ではない、調整しないことが失敗。
・幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せになる。

福岡を経営する

上記のプリンシプルを基に言うだけではなく、実際に行動することが大事であり、自ら率先してきたのが高島市長。

福岡という街を変えたことはすごいと思うが、私が最も感じたことは
「今日より明日の方がこの街はよくなっていく」という街の空気感、街への期待感を市民に抱かせたことが素晴らしいなと思う。

ビジョンを描き、伝え、行動する、結果、マインドを変えることもできる、学びが多い本だった。

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