『協力プレイ』
スコットはロスサンゼルスに暮らす6歳の男の子。
最近はマインクラフトというゲームでパパと「協力プレイ」をするのがブーム。休日の朝から二人で「村人たちを襲撃者から守り英雄になった」ことに上機嫌。その後はママが洗濯物を干すのを手伝ったり、買い物袋を一緒に持ってあげたりした。
「なんで今日はそんなに優しいの? ママ嬉しい」
「協力プレイだよ」
二人の会話にパパも目を細めた。
夕方。買ってきた苺でおやつをしている時。
自分のが少し多いと気付いたスコットは2粒つまんでパパの皿に置いた。
「いいのか? 大好きな苺なのに」
「どうぞ。これで同じ数だよ」
瞬時に計算した頭の良さと優しさにパパが感心していると、スコットの日課であるタブレット学習を告げるアラームが鳴った。
今日のスコットは違う。素直に端末を開く。
そしてパパとママに向き直りにっこり笑って言った。
「3問あるから一人一問ずつ。協力プレイをするよ」
冬苺分け合って問題を解く
(ふゆいちごわけあってもんだいをとく)
※日記を小説 風に表現しています__🖋
引き算をわざと間違えたら息子がしっかりと訂正してくれた。しめしめ。
ちなみに、上記のアラン・スミシーの格言は私のでっちあげですので、鵜呑みにしないようお願いいたします。