おとな女子:旅の効能アゲイン②認知症予防に旅が効く!
旅の効能に脳の活性化がある!ということで、医学的エビデンスを再度、深堀り&おさらい&まとめてみたのその②。
碁盤の目の様な整然とした街よりも、路が複雑に入り組んだ街の方が、より頭を使うので脳を鍛えることが出来るそうです。これは、空間認知能力(空間内で自分がどこにいるかを認知する力)に関係しているからだそうで、記憶力を増強する結果になるということ。この空間認知能力は、アルツハイマーを発症した際に一番最初にダメージを受ける脳の部位。そのため、旅することは認知症の予防にも効果があると言うじゃないですか。道に迷えば迷うほど、その時の不安が脳の刺激となるんですって!
だから、お気に入りの旅先をリピートする人よりも、毎回違う場所へ旅する人の方が脳が鍛えられるとのこと。知らない場所、新しい場所を歩くことが一番効くそうです。
エビデンスとして示された、ロンドン市内のタクシー運転手の調査結果は実に興味深いものでした。
※ロンドン名物の『Black Cab』を運転する資格を得るための試験は、街の複雑さゆえ、合格率は世界一低いと言われる世界一難しい試験として知られている。約3万通りあるロンドン市内にある道、観光名所だけでなく、ホテルやレストランを始めとする市内全ての主要建築など、試験勉強用に覚えるべき単語カードは4万枚を超え、7レベルある試験を全てパスするには平均で4年も掛るため、途中挫折する人が非常に多い。それ故、合格者はある種のステイタス持ちでもある。
ロンドン大学の神経学者:マグワイア博士が、15年以上に渡り彼らの脳を調査した結果、記憶を司る部位:海馬が一般人に比べて大きく発達していることが判明。勤務年数が長ければ長いほど、発達度合いも大きかったというもの。
この鍵となるのは、『場所細胞』 と 『グリッド細胞』 で、旅行に行くことにより、この2つを活性化することができ、脳を鍛えることが出来るそうです。
海馬の中にある場所細胞は、初めての場所を訪れた時に記憶する細胞で、例えば入口と窓となど、その空間の中のルートを作って記憶する役目。このルートを想像すること、場所の平面的な理解が場所細胞の役割だそうです。頭に思い浮かべただけで脳は活性化するとのこと。
一方、グリッド細胞は脳の嗅内野にあり、実際の行動とリンクしている細胞。場所細胞が記憶したルートを、身体で実際に体験する(歩く)ことで活性化するそう。無意識で、自分の場所を認識しているのがグリッド細胞という話でした。平面地図が場所細胞で、GPSがグリッド細胞的な感じ?文系には一発で理解するのが難しかったです(だからここで説明することで、理解を深めようとしている…)。
グリッド細胞を鍛える方法は、何でも良いので移動すること!自分自身で移動すれば徒歩でも自転車でも◎。タクシーで目的地に連れて行ってもらったり、ツアーで全部お任せということでは、グリッド細胞は働かないそうですよ。
旅先でも、地図を見て最短・最適ルートを探したり、乗り物移動の時に今いる場所を地図で追うことで、更に活性化に繋がるとのおススメでした。ただし、地図はGoogle先生の様なデジタルMapではなく、アナログな紙の地図で、自分で‟認識”する必要あり。最近Google先生に頼りがちなので、ここは基本の紙に戻らねば、とちょっと反省です。
何はともあれ、『おとな女子こそ旅に出よう』というTravellinGorgeous®のスローガンは、あながち間違いではないというとで!むしろ正しい(笑)。認知症予防に早すぎることは無いはず。おとな女子の皆さん、行ったことのない旅先を目指しましょう!紙の地図を持って!