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初めてワイン会に参加してみた話#2〜女医〜
こちらは前回からの続きになります!
最初の自己紹介で、恵比寿くんが「自分の住んでいる家賃を公表する」という前代未聞のブレイクをした後、私と友人の挨拶はあどおどした形で無難(?)に終了し、女性側も自己紹介を終え、アイスブレイクは終了となりました。
ここからはフリータイムとなります。
私と友人は恵比寿くんの圧力に追われ、女性側の紹介をまったく聞いておらず、出鼻を挫かれる形となっていました。どなたかアプローチに行かなければと周囲を見渡していると、最初にアプローチをしてきたので恵比寿くんでした。
「お兄さんたち、初参加ですか?恵比寿と申します。よろしくっす!」
「出会いに乾杯ぃッッ〜〜!」
と、恵比寿くんは強引にワイングラスを向けてきました。私たちは無し崩し的に乾杯を行いました。
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「恵比寿くん、慣れていますね。何回かこの会は参加されているのですか?」
私が尋ねると、恵比寿くんから、
「いえ、初参加っす!」
と衝撃の回答が返ってきました。
これは、とんでもない逸材が現れました。
いま思い返してみれば、嘘の回答だったのかもしれませんが、
初参加であの自己紹介と、グイグイいけるメンタルが素晴らしいというか、
見習うべきところがいっぱいあるなぁという感じでした。
ただ、友達には絶対になりたくない。ということは感じました。
「お兄さんたち、LINE交換しませんか?出会いも何かの縁ってことで!」
「初めての連絡先交換がお前かよ。」
と、喉元まで出かかっていた言葉を押さえ、「是非〜♡」と得意の愛嬌全開で、恵比寿くんとLINE交換をすることになりました。
ワイン会(当時私がよく行っていた主催のところ)は連絡先交換も自由で、制限があることはありません。最初のアイスブレイク後は、もう完全自由、フリー演技なんです。言葉通り。
さて、いつまでも恵比寿くんと話している訳にはいきません。
時間はあと1時間半ほどしかないのです。一応、ワイン会という出会いの場に来たのですから、何かしらの成果を残さなくてはいけません。参加費も結構高いしね。
私たちは、迷った結果、最初のアイスブレイクで一緒になった女性へ話かけることにしました。自己紹介ですこし情報を得ていたので、最初のとっかかりとして話易かったというのもあります。
「こんにちは〜先ほどはどうも!よかったらすこしお話しませんか?」
友人がアプローチしたところに乗っかる形で、私もワイングラスを向けて、乾杯を行いました。女性は単独参加のようで、初参加のようでした。
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「僕らも初めてなんですよ〜。ちょっと緊張しますよね・・・」
お互い緊張しているという共犯関係を演出しつつ、趣味の話や居住地などお話をする中で情報を集めていっていました。女性は大人な感じで、私たちよりすこし年齢高めなのかな?という感じでしたが、会話には知性が溢れ、いかにもワインが似合いそうな感じの方でした。この時点は私は、
「おお〜ワイン会レベル高ぇぇぇ!」
と思っていました。いままで合コンや謎の会にいっても絶対出会っていないようなタイプや風貌の方だったのです。このワイン会って女性側もそれなりに参加費が必要なんですよね。そのため、金額のところである程度の足切りはされているのかなと思います。確か・・・男性の参加費から1000円か2000円低いくらいだったと思います。
友人がこの女性を気に入ったようで結構積極的にいっていたのを覚えています。後々、聞いたら好みのタイプだったようでした。
秒で連絡先交換してました。
さて、友人が盛り上がっているところで私も別の女性にアプローチをかけてみようかな?と周囲を見渡したところ、同じく周囲に目をやる女性と目が合いました。私は、その女性(Aさん)へ近づき、ワイングラスを向けて乾杯したのでした・・・
続きます。