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朝日カルチャーセンター2024年1月期の文芸翻訳講座

 朝日カルチャーセンターでわたしが担当する文芸翻訳講座は、2024年1月期についても、すべてハイブリッド形式(教室・オンラインのどちらでも受講可)でおこなう予定です。新宿教室・横浜教室・中之島教室のすべてで受付がはじまりました。引きつづき、全国どこでも(海外でも)受講できる形なので、関東・関西以外にお住まいのかたもどうぞ。クラスによっては、教室とオンラインの申込が別枠になっているので、ご注意ください。

 朝日カルチャーセンター全体のトップページ上の「こちらから講座を検索」という欄に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります(今回は苗字と名前のあいだにスペースを入れても入れなくても同じ結果になるようです)。教室名を選んで再検索すると、その教室の講座のみが表示されます。

 3教室とも、従来と同じ時間帯に「英米小説の翻訳」(要予習)が開講されます。
 一般向け定期講座「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」(予習不要)については、首都圏では新宿と横浜で交互に開催されます(中之島は単独で開催)。1月期は横浜の教室でおこないますが、オンラインでの受講も可能です。

 さらに、今期も中之島教室と新宿教室でオンライン公開対談があります(今後しばらくは2教室で別のゲストをお招きします)。今期はゲストとして中之島教室に文芸翻訳者の小竹由美子さん、新宿教室に学習院大学教授の上岡伸雄さんをお迎えします。

中之島 1月27日 海外文学を熱く語ろう 2024(ゲスト・小竹由美子さん)教室オンライン

新宿 2月3日  だから翻訳は面白い 黒人文学を読み解く(ゲスト・上岡伸雄さん)教室・オンライン共通WEB割[先着20名10%OFF])

英米小説の翻訳」は、新宿と横浜は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う量が約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。10月期はエラリー・クイーンの中期作品を扱います。
 新宿は火曜午前・木曜夜・土曜午後の3クラス(どれかひとつを受講)、横浜と中之島は土曜午後の1クラスです。
英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、各期ごとに指定した本(おもに翻訳書または周辺書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。今期の課題書は小竹由美子さんまたは上岡伸雄さんの比較的最近の著訳書ならなんでもOKです。

「英米小説の翻訳」の日程とお申しこみページは以下のとおりです。
 ・新宿火曜午前(1月9日&2月6日&3月5日、10時から11時30分)教室・オンライン共通
 ・新宿木曜夜(1月11日&2月8日&3月7日、19時から20時30分)教室・オンライン共通
 ・新宿土曜午後(1月6日&2月3日&3月2日、13時30分から15時)教室・オンライン共通
 ・横浜(1月13日&2月10日&3月9日、13時30分から15時)教室・オンライン共通
 ・中之島(1月27日、13時から16時)教室オンライン

 一般向け定期講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」は、翻訳の仕事にまつわるエピソードなどを英文の実例とともに紹介していくもので、毎回内容が異なります。5~10行程度の英文と過去の生徒の訳を比較し、改善点をいっしょに考えていく時間や、誤訳しやすい英文・翻訳しづらい英文への対処法を紹介する時間など、初級者から上級者までに役立つ話が盛りだくさんです(予習不要)。
英米小説の翻訳」を受講中の人やこれから受講しようという人、予習する余裕はないけれど文芸翻訳の勉強を長くつづけたい人などは、可能なかぎり毎回受講してください。語学の知識が少し必要ですが、どなたでも参加できます。「文芸翻訳教室」は、毎回開催されるのは今期までで、以後は不定期開催となります。

◎一般講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」のお申しこみページは以下のとおりです(1月期も新宿と横浜の合同開催で、横浜の教室でおこないます)。
 ・中之島(1月27日、10時30分から12時)教室オンライン
 ・横浜(3月9日、15時30分から17時)教室オンライン

◎1月期は中之島教室で、アリス・マンロー、ゼイディー・スミス、ジョン・アーヴィングなどの数々の名作を翻訳紹介していらっしゃる文芸翻訳者の小竹由美子さんをお招きし、これまで手がけていらっしゃった作品のことや、いま興味をお持ちのことなどをたっぷり語っていただきます。
 小竹さんとはこれまで大阪の書店などで何度かいっしょにトークイベントをさせてもらい、いつも楽しく情熱的に海外文学を紹介なさっているので、ぜひこの対談にもお越しいただきたいと思っていました。翻訳学習者だけでなく、文学全般・海外文化全般に興味がある人など、どなたでもぜひご参加ください。

中之島 海外文学を熱く語ろう 2024(ゲスト・小竹由美子さん)教室オンライン)1月27日(土)16時30分から18時

◎また、今期も新宿教室で、ゲストをお招きしての公開対談「だから翻訳は面白い」をおこないます。
 今回は、アメリカ文学者で翻訳家でもある学習院大学教授・上岡伸雄さんをお招きします。上岡さんはこの数年、『ものまね鳥を殺すのは』(旧題『アラバマ物語』、ハーパー・リー)や『ネイティヴ・サン』(旧題『アメリカの息子』、リチャード・ライト)、そして気鋭の黒人作家タナハシ・コーツによる『ウォーターダンサー』など、人種差別や奴隷制度を鋭く描いた作品を翻訳紹介していらっしゃいました。
 当日は、それらの作品の書かれた背景などをくわしく解説していただきながら、現代においてそれらの作品とどんなふうに向き合ったらよいか、そして今後ご自身でどんな本を紹介していきたいかなどを語っていただきます。翻訳学習者だけでなく、文学全般・海外文化全般に興味がある人など、どなたでもぜひご参加ください。

新宿 だから翻訳は面白い 黒人文学を読み解く(ゲスト・上岡伸雄さん)教室・オンライン共通WEB割[先着20名10%OFF])2月3日(土)15時30分から17時

 12月2日の「だから翻訳は面白い 注目の新出版社誕生!」(ゲスト・津田正さん・樋口真理さん新宿教室・オンライン共通)もまだ受付中で、当日昼ごろまで申込可です。予習不要なので、いつでもどうぞ。


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