『死の10パーセント』刊行
フレドリック・ブラウン『死の10パーセント』(創元推理文庫)が刊行されました。わたしが新訳を担当したブラウンのミステリー短編集としては、『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』につづいて3冊目です。これは小森収さんが編纂なさったアンソロジーで、全体が料理のフルコースを模した構成となっています。かつて雑誌などに掲載された作品の新訳が多いですが、本邦初訳の3作も収録されています。
翻訳はわたしが序文と6篇、高山真由美さんがエド・ハンターもの2篇、門下出身の4人(国弘喜美代さん、武居ちひろさん、廣瀬麻微さん、広瀬恭子さん)が残りの5篇を担当しました。
担当編集者の佐々木さんがいつものように情熱あふれる紹介文を書いてくれました。ぜひ読んでみてください。
巨匠の名作短編をどうぞご賞味あれ。『短編ミステリの二百年』の編者が選りすぐった本邦初訳作を含む全13編!『死の10パーセント──フレドリック・ブラウン短編傑作選』
掲載されている作品と担当訳者は以下のとおりです。
「序文――フレッド・ブラウンを思い起こして」ウィリアム・F・ノーラン(越前敏弥訳)
「5セントのお月さま」(越前敏弥訳)*本邦初訳
「へま」(広瀬恭子訳)
「女が男を殺すとき」(高山真由美訳)
「消えた役者」(高山真由美訳)
「どうしてなんだベニー、いったいどうして」(広瀬恭子訳)
「球形の食屍鬼(グール)」(廣瀬麻微訳)
「フルートと短機関銃のための組曲」(越前敏弥訳)*本邦初訳
「死の警告」(越前敏弥訳)*本邦初訳
「愛しのラム」(武居ちひろ訳)
「殺しのプレミアショー」(国弘喜美代訳)
「殺意のジャズソング」(越前敏弥訳)
「死の10パーセント」(越前敏弥訳)
「最終列車」(越前敏弥訳)
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10月24日19時から、青山ブックセンター本店で「『名作ミステリで学ぶ英文読解』刊行記念 越前敏弥x阿部公彦トークイベント&サイン会」があります(会場参加のみ)。『英文学教授が教えたがる名作の英語』などの著者、阿部先生との初対談です。ぜひお越しください。
YouTubeチャンネルの『名作ミステリで学ぶ英文読解』特別編はこちらで視聴できます。
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