「人生学校」での学びを変えるもの〜その(3)
(写真はスリランカはコロンボの市街地で:2016年1月撮影)
還暦まで四年半もあるの私が生意気にも「人生」について、現在の視座から考えることを書いています。
今回は「人生学校」での学びを変えるもの〜その(3)です。
これまでの記事はこちらから↓
1.人生とは使える時間のこと
2.人生は学校みたいだ
こんなことについて書いてきました。
<環境・出来事・人々>との関わり
誰でも人は、一日24時間が与えられています。
もちろん、その一日の長さをどう感じるのかは、人それぞれです。その感覚は、日によっても変わりますし、年を経るにつれてより短く感じるように思います。
そのような時間の中で、環境・出来事・人々との関わりが存在します。
存在するというか、環境・出来事・人々との関わりに時間を使っていると言えるでしょう。
それが物理的、直接的な場合も、抽象的、間接的な場合でも、絶えず関わりを持って生きているわけです。
同じ人とのいつものような関わりであっても、変化があります。
同じような事が起ったと思える出来事であっても、毎回違います。
何も変わらないような環境であっても、移り変わっています。
同時に私たち自身も、環境・出来事・人々との関わりを通して絶えず変化しているのではないでしょうか。
鴨長明と似たような見方ですが、ヘラクレイトスは「万物は流転する」と言って、私たちを取り巻く世界(環境・出来事・人々)との関わりの中で、私たち自身も絶えず変化していると考えました。
私たち自身が変化し、私たちが人生において関わりを持つ世界も変化するそれが、人生学校の「時間割」の特色なのかなぁ思うのです。
「人生学校」での学び
「学校」と呼んだのは、「大学」や「スクール」だと自分自身が履修科目を選べるかのような印象があるからと書きました。
私たちは時には予想もしなかった環境の変化や出来事に遭遇しながら、人々と関わりあって、自分では選ぶことのできない「時間割」を頂いていいるわけです。
しかし、何よりも「学校」のようだと思う理由は、そのような「人生学校」で私たちは「時間割」をただ過ごすだけではなく、「学ぶ」ことを通して「成長」するようにできているのではないかと思うからです。
どうしてか分かりませんが、自分にとっては心地よくない事、苦しみや悲しみなど、その環境・出来事・人々との関わり自体は喜ばしくないことなどを通して、「学び」はより深いものになるように思います。
もちろん、楽しいこと、嬉しいこと、心地よいことを通しても学び成長するのですが、人としての成長はむしろ困難な状況をとおして得られるように感じます。
だからと言って、私自身も含めて、人々が成長するため苦難や困難に遭えば良いとは決して思いません。
ただ、私たちは人生に起こってくる様々な状況に対して、それが環境であれ、出来事であれ、人間関係であれ、それを「否定」しても始まらないということです。
このことを勝間和代さんは「起きていることはすべて正しい」という本に書いています。
本を読まなくても、勝間和代さんが動画で説明しています。
自分にとって都合の良い事だけしか起こらない世界があれば良いのかもしれませんが、今私たちの生きている世界はどうやらそのようなものではないのだと思います。
「人生学校」での学びを変えるもの
色々な思いが頭の中を駆け巡っていますが、私の決意二つだけをお話しして、3回にわたる記事を終わりにしたいと思います。
覚悟を決める
これからも、どのくらいの「時間」が私に与えられているのか分かりませんが、人生学校で与えられる「課題」を否定したり、逃げたり、ごまかしたりしないという覚悟が必要なのだと思っています。
GLOBISの「あすか会議」での講演で田坂広志さんが「すべては導かれている ー 逆境を越え、人生を拓く五つの覚悟 ー 」との中で覚悟について語っています。
たった一度の人生受け止めて「学ぶ」覚悟を新たにしています。
「学ぶ」ことを通して、今日よりも明日、今週より来週、今年より来年と「成長」したいと願っています。
「終わり」を考えて進む
いつなのかはわかりません。
しかし、最後には「後悔」や「謝罪」ではなく、「感謝」で終わりたいと思っています。
「あ〜やれば良かった」
「できなくてごめん」
ではなく「感謝」で終わりたいのです。
「終わり」がいつか分からないのですから、「終わり」の「感謝」を考えながら前進したいのです。
「ありがとう」
「ありがとう」
「ありがとう」
そのためには、毎日を「感謝」で過ごすことなのだと自らに言い聞かせています。
こんな偉そうなこと言って、お前はできてるのか?
まだまだ未熟です、できていません。
現時点での私の思いに、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。
最後に2016年に他界した元ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの本からの引用をいたします。