火曜日しばらく雑記帳・2023 CW43
この2023年は、しばらく読書が滞っているのは、何度かこの場で書いたと思う。今年3冊目の洋書はErin Meyer著 "The Culture Map"だったが、なかなか面白く、また読みやすい文章なのでスイスイ読めるのだが、単純に気持ちの余裕がなかった。雑記帳 2023 CW23 の末尾と 2023 CW24 の頭に読んでいる途中での思ったところを書いていた。
先月末にようやく読み終えた。具体的なひとつひとつの事例やエピソードは面白いし、それぞれの章で提示されている各国の違いを示すグラフもとても面白かった。読み終えて、これらの記事に加えて、本書を読んでの学びや発見を書こうと思ったが、なかなか気が乗らずそのままにしている。
私が得た断片的な豆知識みたいなものを本から引用して並べても仕方ないし、グラフをペタペタ貼ってもしかたがない。それだけなら本を読んでもらったほうがずっといいだろう。
フィンランドの友人、Keijo Salmivaara (ケイヨー・サルミヴァアラ) とほぼ毎月恒例のWeb飲み会をしているときに、まとめの章のグラフを見せると「あーなるほどなるほど、確かにこんな感じだ。ドイツ人はこうでフランス人はああで、、」と嬉しそうに体験談を話してくれた。
この本を読むことによって得た知識を活かすことは案外難しい。知識が新たな認識の枠組みになり、新たなステレオタイプを作るからだ。
そして科学技術のように道具として使うのは難しい。科学技術は状況から切り離して提示されるものだが、カルチャーマップは状況にどっぷりと依存していると考えられるからだ。
自分の言動のバイアスとして認識し、他者とのギャップを認識する軸として持っておくのがよいと思う。国別のまとめはそのときの参考にはなるだろう。
今月に入ってから今年の洋書4冊目、Dan Brown の "Origin" を読んでいる。「ダヴィンチ・コード」が大ヒットしたので知っている人も多いだろう、 Robert Langdon シリーズの5作目となる。私自身はDan Brown は初めて読んでいる。
とても面白く読ませるし、Kindleを開けばグイグイ引き込まれてページを繰るが、そのわりにちょっと距離を置いた感じで読んでいる、ちょっと不思議な読書体験だ。
そのことは来週に書こう。
■読書の秋、食欲の秋、揚げ物天国。鶏の天ぷら、ゴボウと玉ねぎのかきあげ、ジャガイモのフライ。
とり天は安定の美味しさ、ゴボウと玉ねぎのかき揚げがとても美味しくできた。揚げた玉ねぎの香ばしさと甘みとゴボウがよく合う。珍しく、べたつかずに、バラバラにならずに、うまくできた。
月曜日の夕食は、焼き餃子。皮は買い入れ、ひき肉とニラの餡を包んで焼いて、たれは醤油に鎮江黒酢、S&Bの辣油。
写真を見るにつけ、もうちょっと盛り付けなんとかならんか、と改めて思う。心の乱れがこういうところに表れるのである。
先週からにわかに忙しく、少しストレスフルな状況に陥ってしまっている。自分のセンスのなさをつくづく思い知らされるばかりだが、そんなきりきり舞いの火曜日の晩は、簡単にドイツ風の一皿。ソーセージのザワークラウト煮込みにピクルスとマッシュポテト。
弁当はいつもどおりだ。ちょっと華が足りない。先週はちゃんと2回、川崎のオフィスに顔を出した。
事務所で食べる昼食は、例えば、キノコと豚の中華風丼。
豚をエリンギとシイタケとネギとジャジャンと炒めて中華風、ご飯の上に載せて、カイワレあしらって、打ち合せの合間にガサガサガサっと食べてご馳走様。
最後に先週のカリーを。
豆腐キーマカリー。バスマティライスと合わせて so good!!
「なぜ、素直に麻婆豆腐にしなかったの?」
なぜだろう。適当に作ったわりには豆腐の口当たりも全体のテクスチャも、香りも味もバッチリ、メチャメチャ美味しい。ビギナーズラックというべきか。
スパイスは特に工夫もなく、コリアンダーシード、クミンシード、フェヌグリークシード、ターメリック、赤唐辛子。
■先週にひっかかった音楽を少し
1.スペイン出身のギタリスト・シンガーソングライター Lau Noah (ラウ・ノア) と ボーカル SÍLVIA PÉREZ CRUZ (シルビア・ペレス・クルス)の "Que Pasen Cosas"が美しい。
シルビア・ペレス・クルスをフォローしているので引っかかって来て、ラウ・ノアは先週初めて知った。
2021年にソロデビューアルバム "3" をリリースしている。1分30秒弱から3分弱の長さの曲ばかりで、8曲いりで17分40秒という短いアルバムだ。高く伸びる表情豊かな声が魅力的、ギター演奏も見事だ。どの曲も複雑なメロディと構成を持つ楽曲で、不思議な魅力が満載だ。
NPRの Tiny Desk Concertに2019年に出演していたようだ。
ちょっと衝撃的だ。これは素晴らしい。惚れた。
2.アルメニアのジャズシンガー、アルピ・アルトが Desafinado をカバー、YouTubeにあがっているのを見つけた。
ボサノバを中心にカバー曲を歌うが、声が明るく豊かでうっとりする。私が聴いたなかではアルメニア色はほとんど感じられない。1990年生まれ2021年にファーストアルバムを出したばかりだ。Wikipedia (Arpine Mikaeli Ter-Petrosyan - Wikipedia) によれば、アルメニア語、英語、ロシア語、ポルトガル語で歌うことができるという。
映像も素敵だ。
3.Felipe Fuentes とブラジルの Frederico Heliodoroのシングル "Cada Paso."
出たばかりのアルバム "Gato"からの1曲だ。
Felipe Fuentes、どんなミュージシャンなのか初めて知ったのでわかっていないのだが、このアルバムが初リーダー作のようなので、最近の人のようだ。全曲、ゆったりとしたけだるい感じの人工的なバックとけだるいボーカルが悪くない。
4.その "Cada Paso" で共演している ベーシスト・Frederico Heliodoro (フレデリコ・エリオドロ) は前からチェックしている。カート・ローゼンウィンケルの "Caipi"で、ペドロ・マルティンスとともにベースを務めた。作曲・ボーカルもこなし2011年からアルバム6枚ほど出ている。
実際、ペドロ・マルティンスとよく似たテイストの曲作りだ。今年(2023年)リリースのアルバム "The Weight of the News"がいい。
2014年のミニ・アルバム "N.A.P.A. (New Arrocha Post Archaic)もとてもいい感じだ。
1987年生まれ、ブラジルはミナスジェライス州出身ということだ。
■ジョギングは21日土曜日の午前中に、いつもの新横浜から鴨居の往復を 13.8km走って来た。
金木犀はまだ楽しめるがもう今週限りかもしれない。
抜けるような青空で素晴らしい天気、気温もちょうどよく湿度も低く、とても走りやすい。
先週書いたいびきの件だが、コメント欄でいただいたアドバイスにしたがって、まず、アプリ SnoreLab (https://www.snorelab.com/) をスマートフォンにインストールしてみた。
いびきをかいている様子を横軸を時間軸にしてグラフにしてくれて、レベルの大きいいくつかのピークが録音されており、寝ている間に自分がどんないびきをいつごろかいているのか聴くことができる。
眠りについた直後からいびきをかきはじめ1時間程度続く、これを2時間おきくらいに繰り返す感じだ。4時間程度寝れば2回、6時間程度寝ると3回ターンがあるわけだが、それらのうちの最初の1時間ほどが一番ひどいようだ。
まだ日曜日・月曜日、と記録を初めてから2回だけだが、思っていたよりましかなという気もする。ただし絶対値はわからないのでなんとも言えない。
しばらく使ってみて、まずは自分の症状をつかんでみようと思っている。