火曜日しばらく雑記帳・2024 CW30
私はテレビはほとんど見ない。新横浜の事務所にはテレビはないしテレビのチューナーもない。とはいえ、京都の自宅にはテレビがあって、妻がドラマを見ているので、帰宅しているときは、どうしても見てしまう。
最近だと、韓国ドラマで「ミッシング2・彼らがいた」はドラマティックで引き込まれて楽しく観た。
キャスティングもよく、それぞれがいい味を出している。コ・スは嫌味なくかっこいい。
死体が見つからずに成仏できない死者が住む霊魂の村、みな来たときの年齢のまま歳をとることはない。子供は子供のまま、年寄りは年寄りのまま。しかし季節は巡っていく。永く村に住む者もいればすぐに去っていく(成仏する)者もいる。しかし、なんとまぁ美しく幻想的な村だろうか。
「こういう世界がやはりあるんだろうか?」というのは素朴な疑問だろう。霊魂はあるのだろうか、死んでしまったらどこかいいところに行くのだろうか、先に逝ってしまった親しい人と会えるのだろう、とか。
しかし、では、今住んでいるこの世界が霊魂の世界でないと誰が言えるだろうか。私達は皆、この世界にわけもわからず放り込まれ、皆、死に行く途上なのだ。
■とはいえ、暑い夏を乗り切るにはしっかりと食事をとることが大事だ。
夏野菜にスパイス。茄子は油を相性がいい。素揚げにしたり揚げびたしもいい。ズッキーニは厚めの衣で揚げるといい。夏野菜とひき肉のカレー・エチオピア風。
なに、エチオピア風といっても、普段のマサラの代わりにバルバレを使っただけだが許してほしい。バルバレだけだと少し物足りないのが、レモンを絞ると俄然、生きてくる。
もちろん煮込んでも美味しい。ラタトゥイユ。
トマトとズッキーニに茄子とピーマンをオリーブオイルで火を通してから、トルコ産パプリカのペーストを入れて煮込むだけ。夏野菜で簡単、美味しすぎてあっという間にご馳走様。
夏の楽しみといえばゴーヤ(苦瓜)もある。
ヘンな組み合わせと思う人もいるかもしれないが、お試しあれ。かなりいける。付け合わせはツルムラサキにブロッコリ。
ブルグルはひきわりの小麦、成城石井で手頃な価格で売っているのでそれを愛用している。中東風ピラフあるいは海南風チキンライスのように、骨付きの鶏肉とともに炊く。
付け合わせはトマトと青唐辛子と紫玉ねぎのビネガー和え、ブロッコリ。
夏といえば、素麺もよく食べる。なにしろ2分くらい茹でるだけでできるので手軽だ。オクラとツルムラサキといったネバネバ系も合わせミョウガも美味い。
これにアジの焼いたのをほぐして散らしてもいい。
■先週にひっかかった音楽を少し
1.スペインはカタルーニャのリタ・パイエス。バルセロナにある音楽学校のサン・アンドレウ・ジャズ・バンドの出身でトロンボーン奏者だ。そして、ボーカルもギターも上手いし、ソロになってからは独特の世界観の音楽を創っている。
ラウ・ノアをゲストに迎えた "No Es La Lium" がまずひっかかった。
最新アルバム "De Camino al Camino"からのシングルカットだ。
"Intro" から "Outro" まで全13曲、ジャケ写のイメージの暗い楽曲でまとまっていて、なかなかいいではないか。
ラウ・ノアの他にも何名かゲストを迎えているが、たとえば、シルビア・ペレス・クルスとの共演もなかなかよい。
ちゃんとした解説が欲しい向きにはムジカテーハの記事を紹介しておこう。
サン・アンドレウ・ジャズ・バンドの出身者といえば、私のイチオシはアルバ・アルメンゴウなのだが、リタ・パイエスにもぞっこん惚れこんでしまった。
2.アフリカのマリ出身のファトゥマタ・ジャワラ、精力的に活動している。新曲のMogokanもなかなかよかった。ビデオクリップも楽しげでよい。
共演の M.anifest はガーナのラッパーだということだ。
3.シチリアはパレルモ出身のイケメン凄腕ギタリスト、マッテオ・マンクーゾの新しいシングルは、"Paul Position"
元気の出るナンバーで縦横にスケールを駆け巡る演奏を楽しめる。ストレートなギター・インストが好きな向きには直球だ。
4.アメリカのジャズ・バイオリンのJenny Scheinman (ジェニー・シャインマン)の Ornette Goes Home が耳にとまった。バイオリン、ピアノ、ギターをフロントに、なかなか楽しいノリの演奏だ。
ジェニー・シャインマンはこれまで知らなかったのだが、1973年生まれ、2000年がデビューアルバムのようでこれまで9枚のアルバムをリリースしている。今回耳にとまったのはギターでビル・フリゼルが参加していて、オーネットの名前が曲名にあったからだが、なかなか掘り出しものだ。さっそくフォローしておいた。
■先週末 (7/26(金) - 28(日)) は京都の自宅に帰っていた。金曜日は京都のリビングで仕事仕事仕事、土曜日の朝にジョギング。夏はとにかく朝の早いうちに走るのが肝心だ。
クマゼミの大合唱の中、いつもの洛北エリアのコースを走った。
朝の8時ですでに30℃越え、湿度も高く、若干へばり気味だった。いつもより遅いペースで13.9kmを110分程度、汗を 3 リットルほどかいた。
今年の夏もエアコンをほぼつけっぱなしだ。この世にエアコンがあるから仕事ができるのか、仕事があるからこの世にエアコンがあるのか。エアコンが無ければ皆仕事などせずに家でゴロゴロしているに違いない。
エアコンは労働強化を大幅に推進した今世紀の悪夢の発明であるという説を唱える人もいる。
■私達は本当に21世紀に住んでいるのだろうか。
憎しみの連鎖を断ち切るにはどうしたらいいのだろうか。即時かつ永遠の停戦を求めるものである。