火曜日しばらく雑記帳・2023 CW26
かれこれ言っているあいだに、今年も半分過ぎようとしている。最近「夏越し(なごし)」ということばを知った。年越しのように一年の半分を過ぎたことを節目の日として過ごすことらしいが、今頃知ったの、と思われて教養が疑われることは間違いないのだが、それはまぁ仕方ないだろう。
6月は水無月を食べるというのは知ってはいたが、今年は夏越の6月30日に食べるものとして強調されてプロモーションされているように思う。いや、気のせいかもしれない。
他に、雑穀ご飯を食べるとか茅野の輪にあやかった丸くスライスした食材を使うとか、らしい。節分の恵方巻のようにキャンペーンをはろうとする走りかもしれない。
そんなメニューなら得意である。が、ちょっと先週今週は仕事がバタバタしていてゆっくりと夏越しを過ごすというわけにはいかなかった。6月末に向けて大きな問題がいくつかあったからで、ドイツの拠点と深夜から未明にかけてのやりとり、夜を徹して資料の整理、緊張する各方面とのコミュニケーション、などなど。私の同僚も大変だった。しかし、そんなことでなんとか今日 6月30日の夕方に数点の課題は残しつつ、収まるところは収まった。
たとえ空回りの連続でもがむしゃらでも頑張っていると、どこかで助け舟が出るものなのだ。
ちなみに、今日 6月30日の金曜日にこの記事は投稿されるが、タイトルは相変わらず「火曜日しばらく雑記帳」である。「火曜日に書き始めてその週のうちに投稿されるはずのしばらく続けるつもりの雑記帳」の日本語特有の省略である。
CW26 は Calendar Week 26 のことで、年初の週から数えた週の番号だ。一週間がいつから始まるか、日曜日から始まるのが米国や日本基準だが、このタイトルのCWは欧州基準(会社の本社がフィンランドで、今のところ仕事を中心に人生が回っているから)だ。もちろん両者で違いが出ない年もある。グローバルスタンダードというのも難しいものである。
■毎週一回はカリーを作っているような気もするが、日曜日の晩は牛スジビールカリー。
牛スジ肉を、アサヒの黒生ビールを1缶使って1時間じっくり炊いて、ジャガイモと人参を入れてさらにゆっくりと炊き、頃合いを見計らってスパイスを投入、バスマティライスはターメリックとアジョワンホールで香りと彩りよく。ちょっと薬臭いのがクセになる。
カリフラワーといえば冬なので少し季節外れだが手頃な価格できれいなのが売っていたので購入した。カリフラワーは大好きなのだが少々値段がはる。いいものがあったときには逃さず購入する。
ただ、どうしても白飛びしてしまうので綺麗に写真が撮れないのが難点だ。イスラエルの名物、丸ごとローストしたカリフラワーのイメージで焦げ目をつけるといいかもしれない。・・・と思ったがやはりもう一工夫いりそうだ。
綺麗な青瓜があったので、これも先週から今週にかけて食べた。白瓜という名で売っていることもあるが、ちょっとネットで調べてみたところでは同じもののようである。
青瓜はさっと茹でて出汁をちょいとと塩をして冷やしておいた。冷たくて口当たりよく、シャキシャキと歯ざわりよい。
毎回変わりのない弁当のようでも、季節の移ろいが感じられるものだ。むしろ、形が決まっているからこそはっきりするものがあるだろう。
今から真夏にかけてが旬のモロヘイヤを弁当に使ったのは初めてだ。エジプトではポピュラーでスープが人気だという。味噌汁感覚かもしれない。日本でも健康食品としても名が知れている。この粘りは、盛り付けがしにくく、その点で弁当向きではないことを悟ったが、自然な味がいい、まぁいいだろう。
■先週からひっかかった音楽を少し
1・シチリアのマッテオ・マンクーゾのシングル、先月リリースの "Drop D" に引き続き、第二弾 "Samba Party" がリリースされた。
エネルギッシュでエキサイティングないい演奏だ。ビデオクリップの撮影はシチリアのファヴァーラにある "Farm Cultural Park" でなされたとのことだ。
マッテオ・マンクーゾの記事は毎週ずっと 50アクセス/週前後のアクセスがあっていつの間にか2300強のアクセスを数えている。少しはアップデートしようと、この曲ともう一曲、最近リリースされたシングルと、アルバムのリリースのアナウンスを貼っておいた。
驚くことに、Googleで「マッテオ・マンクーゾ」と検索すると、今だに私の記事が一位で上がってくる。アクセスがコンスタントに続くのはそのせいだろう。
とはいえ、来月にアルバムがリリースされれば、もうしばらくすると人気爆発、ほかの方の優良記事に弾き飛ばされてしまうに違いない。
2022年後半に結成のDrift-Lab というイタリアのバンドでも活動している。この演奏も素晴らしくかっこよい。
ベーシストはYouTubeでよく見かける腕利きで有名な Federico Malaman。キーボードはManuele Montesanti、ドラムスがDaniele Chiantese、という編成で、こちらもこれからが楽しみだ。
この情報も上記記事の追記にアップデートしておいた。
過去に書いた記事を適宜アップデートしようと思っているのだが、なかなか出来ずにいる。今年2023年の後半は、ちょっと頑張ってみようかと思っている。
2.もう一人イタリアから。女性ボーカルの Laura Pausini (ラウラ・パウジーニ)。先週リリースのシングル、"Il primo passo sulla luna"(「月への第一歩」by google 翻訳)がなかなか気に入った。
なんだか勇ましい曲調とビデオクリップだが、マティア・バザールを思い出す歌声と曲が嬉しく何度も聴いた。
3か月前の、"Un buon inizio" (「良いスタート」by google 翻訳)も悪くない。
柔らかい発音のイタリア語と、力強い歌声がポップなメロディに乗って心地よい。
3.コートジボワール出身、フランス・マルセイユに在住の Dobet Gnahore ドベ・ニャオレ。"Ayoka"というシングルがリリースされ、これがよかった。
1984年生まれで2004年にアルバムデビュー、数年おきに6枚のアルバムがリリースされているようだ。今回、このシングルを皮切りに3枚シングルが先行リリースされ、続いて新しいアルバムがリリースされるということだ。
とても楽しみである。
4.現代流行りの音とフラメンコをうまくミックスさせた新しいスタイルの音楽をよく聴く。最近、ホセ・メルセと共演したマラ・ロドリゲス (Mala Rodríguez) がCarlos Jean, Miguel Campello と Victor Iniestaと組んだ "De las Malas" がなかなか楽しめる。
ビートの効いた音にラップ、そしてフラメンコの響きあり。
5.フランスのいちおしの女性ボーカル、Pomme ポム、Waxxのギターとのデュオで "Laissez Moi Danser"。どこかで聞いたことある曲だと思ったらダリダの曲だった。
ポムについては以前書いたが、この記事からポムだけ抜き出して、「世界の歌姫たち」に追加しようと思っていて、前にもそのように書いたように思うが、今年こそは。
歌もいいが、いろいろな楽器を使って弾き語りを披露する。ピアノももちろん、オートハープもよく使っていてその独特の響きがよくマッチしていて美しい世界を作っている。
また、次の動画の冒頭の曲では、MiniNovaというシンセサイザーのヴォコーダー機能を使っていて、切ない声にイフェクトがかかり、鍵盤の和声に変換されて不思議な世界を作り上げている。
ますます惚れた。
■土日の天気は、まぁまぁ悪くなかったのでよかった。土曜日の朝はいつものジョギング、13.8km 走ってきた。暑さはまだそれほどでもないが湿度は高い。汗をたっぷりかく。
先週の雑記帳で少し触れたが、先週の金曜日はフィンランドでは夏至祭ということで休日だった。そして、木金は、中国も Dragon Boat Festival 端午節ということで連休であった。
日本だと振替休日というのがあって、たとえば日曜日が祝日なら月曜日を振替で休日にするという制度だが、中国では振替出勤という制度がある。
そう、土日に連続する休日があった場合、たとえば今回の端午節の場合は木金土日の4連休・・・ではなく、日曜日が振替で平日となって木金土の3連休なのだ。国慶節や春節なども同様に、定められた休みの期間に応じて、頭かお尻の、土曜日や日曜日の1日が振替出勤日となる。他国の政治制度を云々するつもりは毛頭ないが、これはちょっと気の毒である。
日本に住む私達はこの日曜日は普通に休日だったわけだが、週末の雑用をこなしつつ、朝から社用のPCにかじりついて仕事をしていた。休日の仕事はいい。自分ひとりのペースで進められるからだ。
結局、夜までかかってようやく納得したのだが、自らの手を動かしてみないと納得できないのは、私の大きな問題だと思う。
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