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【読書】大田昌秀, 佐藤優『沖縄は未来をどう生きるか』

本屋の店頭に平積みされていたので、あまり深い考えもなく手にとりました。佐藤優さんの名前があったから……程度です。2005年のデビュー作『国家の罠』がおもしろかったので。

基地問題については、県内辺野古移設が妥当で、大局的に見ればそれは沖縄を含む日本にとって益だろうと、ぼくとしては思っていたし、その意見は今も変わりません。

けど沖縄の歴史や、住民の人たちが今も抱える問題について不勉強なまま、それを自分の"結論"と決めてしまうのは、私見と言えどいささか無責任ではないのかと、本書を読んでそんな気にさせられました。

今度の米大統領選の結果を、沖縄の人たちは好機と見るのでしょうか(※)

できれば危機感を共有してほしい。でも、そのためにはぼくらの方だって少なからず意識を変える必要があるのかもしれません。

なんとなれば、同朋の痛みに無関心な社会は、そもぼくらの目指すところではないはずなのですから。

※ 2016年11月当時、共和党のドナルド・トランプ氏が合衆国大統領となり、米軍は東アジアへのプレゼンスを縮小させると見られていたと記憶しています。

(2016/11/16 記、2023/12/15 改稿)


大田昌秀, 佐藤優『沖縄は未来をどう生きるか』‎岩波書店(2016/8/31)
ISBN-10 ‎4000611445
ISBN-13 978-4000611442

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