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母の頭の中。


母は、すごい。

と思う。

とにかく、パワフル。


昔から多趣味で、今は10個ほどのイベントを同時進行でこなしていく。

それも、内容はバラバラで、


日本語教室×3箇所
韓国語の先生
英語の勉強
ハングル書道
マンドリンクラブ
作文教室
エッセイ教室
韓国パッチワーク教室
ダンス教室
韓国料理教室
心理学
etc…


朝起きてから寝るまで
常にどこかしら飛び回っていて


「あれ?今日お母さんは?」
「さぁ?知らん?」

と家族も把握できない生活を送っている。


それぞれの趣味はどれも、10〜20年以上続いているものがほとんどで、本当に長い。


部屋の状態や、カバンの中は、当人の頭の中を表しているという話を聞いたことがある。



母のカバンは30こ以上あるが、どれもカオス。

とにかく、ぐちゃぐちゃ。


小銭、レシート、お菓子のゴミ、
何かのプリント、割り箸、お手ふき、
靴下、いろんな本、文房具……

なぜか、全部のカバンの中身は、
同じような要素で構成されている。


部屋は写真に載せられないほど汚部屋になる。


何度片付けても、何度片付けても、


次の日には、ぐっちゃぐちゃになる。


元に戻すことができない。



元に戻したり、入れ物にいれると、
ひっくり返して使う。

本人は、何がどこにあるか分かっているというのだが、ハサミは100本ほどあるし、「見つからないから、買おう」という過去の痕跡が見える。


私が小1のころ手帳に、今年の目標として
「おかあさんのへやをかたづける」
と書いていた。

昔からだったんだなぁと、もう変わらないであろう、母の性質を想像する。



実家を出て、自分だけのスペースを持てて、ようやく実家のモノと向き合う気力ができた。


床が見えてきた。
少しずつ、少しずつ。



混ぜればゴミ。分ければ資源。
そんな気持ちで。


今日は糸や紐類を整理した。
こんな、意味のわからない塊が出てくるので、気が狂いそうになりながら、ほどく。

でも、こんな作業が嫌いじゃない。



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