事実は1つ。受け止め方はたくさん。
食後の散歩に行った夫が帰ってきた。
眼鏡のレンズが片方無い。
「自転車とぶつかった」らしい。
相手は高校生。
薄暗がりの中、スピードを出してきた自転車にぶつかり、ゴロゴロと受け身を取った。
眼鏡のレンズは外れ、肘を擦りむいた。
相手は謝って来たので、名前も連絡先も聞かずに別れたとのこと。
夫のきもち
第一声が「あー、びっくりした!」である。
「俺も真っ黒な服着てたし、悪かったなぁ」
「眼鏡のレンズ、片方どっか行っちゃった」
「壊れかけてたし丁度良いや。新しいの買いに行こー♪」
「ぶつかられたのがTOMOじゃなくて、俺で良かったよ。頑丈だし、受け身取れるし!」
私のきもち
夫の話を聞いて、私の中に出てきた気持ちは怒りだった。
頭の90%を怒りが占めたが、残りの10%で冷静に対応した。
「大丈夫だった?痛いところは?」
何があったのか話を聞いて、口は挟まなかった。
一晩置いてから、自分の中に湧いた怒りの原因を考えてみた。
私は自分の感情の理由が分からないと、言葉にできないタイプだ。
突発的な怒りの感情はすぐ言葉にしないほうがいいと思っている。
まず、何に怒ったかと言うと、
「眼鏡高いとよ。何で連絡先を聞かんの?何でこっちが壊れた眼鏡の修理代払わないかんのじゃ👹怪我だって、後から痛み出すこともある。病院代だってバカにできんったい👹」
夫は「ぶつかったのがTOMOじゃなくて良かったよ」と言ってくれたけど、
ぶっちゃけ、
良い人だなぁ、なんて気持ちは毛頭なかった。(ごめん)
実際、眼鏡を修理するお金が無いかといえば、そんなことはない。
相手に、どうしても弁償させたいかといえば、そんなこともない。(いや、させたい)
相手に死ぬほど怒っているわけでも無い。
夫が【相手に連絡先さえ聞いていたなら】たぶん、ここまでイラッとしていなかったのだ。
普通に事故にあっているのに、なんか、軽く話す夫の態度が嫌だったのだ。しょうがないよねー、修理すれば良いだけで、気にしないしー、という空気にイラッとしたのだ。
『リスク管理をちゃんとしてくれ』と思っていた。
これ、私の価値観なのか⁉︎
イライラの理由が分かって良かった。
事実は1つ。受け止め方はたくさん。
「自転車にぶつかった」という事実は1つ。
夫は「話のネタになった♪」となぜかご機嫌で、私は何故か無性にイラついていた。
何があっても、考え方次第で「良かった」にも「最悪」にもなる。
全部【心】が決めているようだ。
まあ、ご機嫌に生きていけるに越したことはないが……。
すまんが、私はまだそう思えん。
P.S.
次の日
眼鏡を修理してきた夫に「次、同じような事があったら、名前と連絡先は聞くんだよ!」と約束させた。
あんたが頑丈でポジティブなのは認めるが、これも大事な事だから。
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▶︎今回の記事は去年の記事の振り返りです。
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