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炎の蜃気楼(Mirage of Blaze)

『炎の蜃気楼(ミラージュ)』は、桑原水菜先生によるライトノベル(1990年11月2日~2007年8月1日。全47巻)。上杉景虎(の霊の宿体・仰木高耶)と直江信綱(の霊の宿体・橘義明)ら「上杉夜叉衆」が、戦国武士たちの怨霊を調伏(浄化)していく話。ドラマCD、漫画、アニメ、舞台もある。

 「歴女」「聖地巡礼」という言葉を生んだ作品とされるが、それは、2005年7月21日に発売されたゲームソフト『戦国BASARA』でであり、『炎の蜃気楼』の段階では、「歴女」ではなく「ミラジェンヌ」、「聖地巡礼」ではなく「ミラージュ紀行」と限定的であったとする異説もある。

 ちなみに、『どうする家康』では、上杉景虎と直江信綱ではなく、上杉景勝直江兼続が登場する。

・上杉景勝:上杉景虎の義兄弟(共に子がいなかった上杉謙信の養子)。上杉謙信死後の家督争い「御館の乱」で上杉景勝に敗れた上杉景虎は、実家の北条氏を頼って小田原城へ逃れる途中、堀江宗親の裏切りにより自害した。

・直江兼続:直江信綱が毛利秀広に殺害されると、樋口兼続は、上杉景勝の命により、直江景綱の娘・船と結婚し、直江家を継いで越後与板城主となった。(後に越後与板には、井伊氏が入った。)

  井伊直政┳直勝【与板井伊氏】…井伊達夫(婿養子。旧・中村達夫)
      ┗直孝【彦根井伊氏】…井伊直岳(婿養子。旧・羽中田岳夫)

 桑原水菜のデビュー作。甦った戦国時代の武将などの霊(怨将)が、天下をかけて戦いを繰り広げる闇戦国。毘沙門天の加護を受け、彼らを調伏して冥界に送る使命を科せられ、生者の肉体を奪う「換生」を繰り返しながら400年もの間生き続けてきた上杉夜叉衆の活躍と苦悩、宿敵織田信長との闘いを描くサイキック・アクション。夜叉衆たちの戦いと友情、愛憎を軸に物語は展開していく。
 普通の高校生であり(最初記憶はないが)カリスマある歴戦の将でもある主人公・仰木高耶(上杉景虎)と、彼に愛憎が混じる複雑な感情を向ける臣下の直江信綱との関係性(性描写を含む)は、読者に大きな衝撃を与えた。
 歴女ブームの先駆けとなった作品。ライトノベルやまんが作品の舞台めぐり(いわゆる「聖地巡礼」)のはしりとされ、作中に登場した日本全国の寺社や史跡などをファン(本作の題名をもじって「ミラジェンヌ」とも呼ばれる)が巡る「ミラージュ紀行(ミラージュ・ツアー)」という旅行でも知られており、各地に相当な経済効果をもたらしたという。例えば、毎年5月に開催される山形県米沢市の上杉祭りに訪れる女性にかなりの率で本作のファンが存在すると言われている。

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