狩猟銃の基礎知識 オフシーズンの過ごし方
射撃技術の向上に努める
猟期というのは、地域や獲物にもよるが、年間わずか3カ月程度しかない。有害鳥獣駆除をやるなら別だが、一般的なハンターは、猟期以外の9カ月間、猟野で銃を撃つことはないはずだ。
だが、それでは銃の扱いや射撃のウデが鈍ってしまい、いざというときに事故を起こす原因にもなりかねない。そのためハンターには、猟期以外でも射撃練習をすることが義務づけられているのだ。
特に猟銃の場合、3年ごとに技能講習を受けて実際に銃を撃つ考査(テスト)に合格しなければ、所持許可の更新ができない。やはり、ふだんから射撃場へ出向いて標的射撃をし、自分の銃に慣れておくことが重要なのである。
散弾銃ならトラップとスキート2種類のクレー射撃、スラッグやライフル銃なら静的射撃をやってみよう。
クレー射撃は1ラウンド25枚のクレーを撃つが、空中を飛んでいくクレーを撃破するのは実に爽快だ。鳥猟を想定して撃てばよい練習になるし、いろいろな人たちが集まる射撃場で仲間を見つけることも楽しみのひとつになるだろう。
気になる射撃場の料金だが、1ラウンド当たりクレー代が約1,400円、4ラウンドやったとして、保険料などを入れても6,000円程度である。そこに弾代が一発45円前後なので、これは撃つ数にもよるが、仮に100〜150発撃ったとして4,500〜7,000円だ。スラッグやライフル銃の静的射撃場は時間貸しで、通常3時間ほどで4,000円以下の場合が多い。
ハンターになって銃を所持したなら、定期的に射撃場へ通い、銃の取り扱いと射撃技術の向上に努めてほしい。獲物をたくさん獲ることも大切だが、狩猟で最優先されるべきは、なによりも「安全」なのである。
お近くの射撃場を探すには、「一般社団法人全日本指定射撃場協会」のホームページ(http://shajoukyo.ciao.jp)をチェック!
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Writing 小堀ダイスケ
※当記事は『狩猟生活』2017VOL.1「狩猟銃の基礎知識」の一部内容を修正・加筆して転載しています。