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ワタシ、きのうなに食べましたか?【3食目】

高価な蒲鉾は幸運を約束してくれるのか!?


毎年、クリスマス辺りから一気に高級蒲鉾が出回る。「お正月」を建前に。

それまでスーパに並んでいた紅白の蒲鉾(151円/夕月)と、300円台の伊達巻(紀文)も消える。途端に煌びやかなパッケージの製品やセット売りが始まるのだが、理不尽で仕方がない。

八百万の神々、この物価高に豪華な蒲鉾を食べないと新年を迎えられないのでしょうか。

そして、ウツの治療を始めて2回目のお正月を迎えようとしている。約1年となる6月、海外取材に復帰できたが断薬には、まだまだ時間がかかりそうだ。無理を重ねた何倍もの月日を要する病気なんだと、最近は受け入れられるようになった。

2023年の思い出は「料理」

さて、忘れたいことが多くて静養を始めてみると当然ながら変化がなく、思い出が形成されない。

だからこそ、ごはん作りが役立った。写真と料理名を記しておくことが習慣になった。

寝て、寝て、ごはん作って食べて、寝る。Googleカレンダーは真っ白になったが、おかげでクッキングの記憶が残り味の思い出は増えていく。

これが一種の治療法となった。五感に関わる行動は絶望から無心へと誘ってくれる。「料理しかできない」ポンコツだが、無意識にリハビリに励んでいたのだ。

当初のイライラの原因は、精神エネルギーの低下だが、それは人と関わることで新たに生じる。だからひとりで過ごせば解消され気楽になった。もともとHSS型HSPなので孤独を愛する淋しがり屋だが、ウツを期に「孤独」を愛するようになっていった。

ああ、そうか。人を気遣い、喜ばせたいと願って生きて仕事をしてきてけど、納得。くたくたに疲れていたのだ。

自炊と、料理系ドラマに癒される日々

日々の仕事で毎食のように試食をしていたけど、その分、プライベートは自炊を好む。一見、羨まれる暮らしだが、ご馳走を毎食戴くのは苦痛でもある。

ミシュランだろうがフォーブスだろうが、一食数千カロリーは悪魔の食べもの(涙)

例えば、今日はあっさりしたものが食べたいなと思っていてもフランス料理のコースが目の前に運ばれてくる。胃袋はすぐに悲鳴をあげ、消化が悪くなる。それに常に感想を求められるし、常に見られている。そんな暮らしを長年続けている。

第一、健康上の問題が生じる。生きるためではなく死に近づくために食べているようなものだ。だけど仕事が好きだから、止まれずにいた。

数ヶ月前、メディア以外の方と海外で2日間、取材を兼ねてご一緒した。その翌日、「やっと言っていたことがわかった……」と青い顔をして胃袋を摩った。そうなの、命懸けだし、だから身体も壊したのよ。

それに比べて自炊は、家でしか食べられない味を楽しめる。量も食べるタイミングも自由自在なのだ。

作るだけでなく料理系ドラマが癒しとなった。番組を見ているだけで「作りたい!」という意欲が湧くのもいい。

一番好きなドラマは『きのう何食べた』。シロさんとケンジの暮らしを眺めているだけで心がやわらかくなる。リアル放映から今まで何回リバースしたか思い出せない(笑)。最近も見たばかり。

この日のワタシごはん VOL.3 焼き鯖定食

わが家の定番メニュー

・焼き鯖
・だし巻き玉子
・手作りキムチ
・豆腐と大根の味噌汁
・かまぼこ
・玄米&ライスベリー

コレステロール値と闘うために青魚と植物性タンパク質に量を増やした。

とくに鯖はお値段も手頃だし、焼くだけで十分においしいので週に2回は食べている気がする。

お肉は好きなのよ。でも、よる年波には勝てない。事実を認めるほどに魚料理が多くなる。

絶望してウツになったけど、ちゃんと健康を気遣っていたのだから生きる気力は残っていたとしばらくして気づく。ワタシなりに健闘していたんだと思う。

長時間眠り続けると低血糖になる。すると、さらに起きられなくて、布団の中で絶望的な気分を味わう。

そこで、常備したのが、バナナ、インスタスープ、あらかじめ蒸したさつまいも。起きてすぐに口にするだけで元気が出て、次の行動へのインターバルが低くなる。なんならバナナは枕元に置いて寝てもいい。この季節はりんごもいいね。

さつまいもは、元気な時にまとめて蒸す。ひとつずつラップに包んで冷凍し、前の晩から自然解凍している。

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春月@ひとり暮らしのウツごはん
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