やば、マジ面白かった。『自分とか、ないから。』教養としての東洋哲学
『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』を読んだ。もともとは、別の本を買いに行ったのだがその本がなくて、ふと目に入った本を開いてみただけだった。が、文章が面白くて、そのままお買い上げとなった。しかも買って美容院に行って3時間後には読み終えてしまった。
自慢ではないが、私はあまり本を読まない。その私が一瞬にして読み終えてしまった。理由は面白かったから。シンプルに分かりやすかったから。
「東洋哲学」とか書かれると思わず敬遠してしまいそうだが、ともかく分かりやすいのである。例えも絶妙。難しい哲学本とかいいから、始めからこの本読んでおけば良かったと思った。決してふざけた本ではない。難しい言葉を分かりやすくしているだけである。
好きだったページの写真アップとか大歓迎!って巻末に書いてあったので、気に入ったページを何枚か写真UPさせて頂きながら、感想を書いてみることにする。
ディズニーもファミマもびっくり。ギリギリのところを攻めている
本として「いいんかいな?」というギリギリのところを攻めているところも面白かった。読みながら、「ディズニーランドやファミマに怒られね?」と勝手に心配するところもあった。あ、ユニバも…かな…。
哲学者にかんなり興味がわいた
本書では、インド・中国・日本から、ブッダ、龍樹、老子、荘子、達磨大師、親鸞、空海の7人の哲学者たちの教えを紹介しているのだけど、読み終わって空海や親鸞、ブッダなどに興味を持ったし、密教の曼荼羅もすごく気になってしまった。なかでも興味を覚えたのは空海。ノーベル賞受賞の湯川秀樹氏は、「長い日本の歴史の中でも、空海というのは、ちょっと比較する人がいないくらいの万能的な天才ですね。」と空海を絶賛しているらしい。多分、私はこのあと空海の映画をうっかり見ちゃったりすると思う。もしかしたら明日には見終わっているかも知れない。それくらい面白かった。
ニートにも共感した
筆者は、東大卒で就職していろいろあって、無職になった方なのだが、会社や仕事について書いてあるところとか、すごく分かりみが深かった。実は私も50歳の誕生日とともに無職になった一人。だから余計に分かりみが深かった。私たちは言葉の呪縛の中で生きていて、自分で自分に壁を作って、ファンタジーの世界なのにファンタジーの中から出られなくなっている。「会社辞めたくても社会的地位を失うのが怖くて辞められない」…そんな風に思っている人はこの本を読んでみたら良いと思う。会社だってファンタジー。ファンタジーだと思えたらこっちのもの。あなたは何者にでもなれる。
出版社への好感度も爆上がり
本の中にはこんな紙が挟んであった。この文章、以前も見たことがある。と言うことは私はこの出版社の本を前も買った事があるんだと思う。今回がすごく面白かったので、出版社の紹介文も全部読んでしまった。本を読まない人のための出版社ですって。まさに私じゃん(笑)
この本を出版してくださって有難うございます。おかげで私の世界が少しだけ広がりました。編集者、すげぇ。
感想文を書いてからネット検索してみた
本の感想はありのままを書きたかったので、一つも検索をせずに書いてみた。この本の評判も知らなかったし、noteで話題になって出版に至ったことも最後に検索して知った。
しんめいPさんのnoteは、これから読もうと思います。↓↓↓