無邪気な踊り

寒空の下 名もなき鳥が
歌いながらにひるがえる
それを追いかけるように 二羽ばかり
ひるがえる ひるがえる鳥影

何と穏やかな たのしい午後だろう
私は鳥たちの無邪気な踊りを
ひとり 窓にもたれながら
いつまでも いつまでも見ていた

私の心も━━あの鳥と同じ位まで
透明にするには 一体
どうすればいいのだろうか

ふと そんなことを想っていると
またひとつ 鳥たちはひと声たてて
真っ青なステージの中でひるがえるのだった


(2024.12.27)

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