ひとときの夢

人生なんぞはひとときの夢
そう突き放して言い切ったとしても
私は人生を諦めてはいないのだった

病が妨げた「普通」の暮らし
私はようやく少しずつ
それに近づくことができているみたい

人生なんぞはひとときの夢
そうかもしれないけれど
ひとときなら それを少しでも長く

かつて諦めかけていた人生と
「普通」の暮らしとを
私は少しずつ楽しみたい

たとえば今朝の空みたいに
澄み切った 晴れた心で
もう一度やり直してみたいのだ

ひとときの夢を輝かせて
もう一度…


(2024.10.22)


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