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I-ne ネットの反響、店頭につなげる(日経ビジネス2021.09.13)

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今回の事例は企業研究的なやつで、I-ne(アイエヌイー)https://i-ne.co.jp/ という会社の事例です。
こちらの会社はボタニストのブランドのシャンプーを販売している会社ですが、業界としては美容領域とITをかけ合わせたビューティーテック企業として名が知られているそうです。
なぜかというと、SNSを上手に利用して、消費者を獲得していった背景があるから。
現在特に重視しているのがインフルエンサー。これまでにリストアップしたインフルエンサーは約3000人。リツイート数やポジティブなコメントがどこまで期待できるのかを独自にデータベース化しており、それをもとにどの商品をどのインフルエンサーに向けてアプローチするかを考えるそうです。SNSアカウント担当者も10名おり、ユーザーの投稿を自社アカウントでも随時フォロー。インフルエンサーと自社アカウントの2段構え。
このSNSの力の入れようが他の会社と一線を画しているようです。
ただ、大事なのは、SNSだけではなく、リアルの場所をもっと重視しているところ。売上高の7割はドラッグストアなどの実店舗だそうです。その販路拡大の営業力が大きな柱なんですね。そこを見逃しては本質は見えてこない感じがしますよね。
あと他と変わっているのは、他メーカーの多くは実店舗で売れる商品をオンラインに流すのですが、I-neはオンラインでまずテスト販売して、売れる見込みが経てば実店舗に流すという逆の流れ。なのでコストを抑えながら世の中にないイノベーティブな商品を出すことに成功しているのです。

この会社がすごいのは、大手寡占状態のシャンプー市場で、新しいポジションを確保したところですよね。大手がやっていない戦略・戦術を駆使したことも非常に学びがあります。僕の会社なんてめちゃくちゃ小さい会社だから比較にならないんだけど、それでも弱者の戦い方として、とても参考になるところはあります。つまり大手と同じことをやっていてはダメなのです。I-neがテレビCMをやっても勝てるわけがない。むしろ大手への掘り起こし係になってしまって、引き立て役に利用されて終わるだけ。そこでは戦わず、大手がまだ手を出していなかったSNS、さらにはインフルエンサーを開拓したことが大きな勝因なのでしょう。弱い企業は、相手のやっていない場所で戦うしかない。これは真理ですな。

さて、この内容を自社に置き換えていくと…。
まず思ったのは、インフルエンサーマーケティングは面白いなと。自分の業界だと、謎解きゲームとか、イベント業とかになってくるんだけど、そこでインフルエンサーマーケティングやっている競合はいないだろうなと思うのです。だからこそ、そこはやれば面白い結果がでるかもしれない。ただ時間はかかりそう。そもそもインフルエンサーってどうやって探すんだ?笑
そこから思ったのは、自社キャラのたぬき探偵ジェリーのYouTubeの登録者を増やすために、インフルエンサーとコラボするってこと。YouTuberなら探しやすいだろうし、こちらはさっそくやってみようかなと思い、現在調査中です。もしジェリーとコラボしてくれる方がいらっしゃったら、お気軽にご連絡ください!謎解き対決や、ラジオ配信での声だけ出演、アマングアスなどのゲームで一緒にプレイなどなど、幅広く対応します!​

あと物販をやるなら、商品力ももちろん大事なんだけど、いちばん大事なのは流通なんですよね。いかに強い流通経路を確保できるか。物販の勝敗はそれに尽きる気がする。そこに営業を避けるかどうかが肝ですかね。ネットは便利だけど、実際売れるのはまだまだ店舗なんですよね。でも方やネットでたくさん売っている人もいるから、それはそれでノウハウ気になる…。

個人的にはもっとSNSとかウェブマーケティング系を強化したいと思っています。その中でインフルエンサーマーケティングって僕らみたいな地方ではやっている広告会社って少ない気がしていて、それはそれで勝機はありそうですよね。分野を絞って、インフルエンサーを確保していたら、結構良い商売になりそう。僕らの業界なら例えば子どものインフルエンサーとか。ファミリーに強いところとか。ただ、インフルエンサーってふんわりした存在だから、管理は結構難しそうですよね。すぐにやめちゃいそうだし、トレンドの波がすごそう。
いや、むしろジェリーがそういうインフルエンサーになればいいんじゃね?笑

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