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【集の本棚】夢に見るのは、君の夢

とても純粋な感情の、繰り返される終わらない失恋の物語
著:三田麻央
イラスト:あおのなち
出版社:小学館ガガ文庫

あらすじ

恋愛経験ゼロ、2次元オタクOLの二橋美琴はただの一日にすぎなかった誕生日に、推しとそっくりなナオと出会う。理想的なルックスを持つ彼は、自らを研究所から脱走したロボットであると言う。そんな彼に戸惑いつつも、ほっとけない美琴はナオを自宅に匿うことに。
さすがは愛玩用AI(ロボット)、とても喜ばせてくれることをしてくれる上に家事まで覚え、美琴の生活は彩をもっていく。
春夏秋冬を通して、徐々に変わり始める美琴の気持ち。その気持ちに気づいたとき物語は、また 始まる。

ナオ

とっても人懐っこくほんとにワンちゃんみたいな人<ひと>だなと思いました。普通にカッコいいし可愛いと思った、友達になりたい人。
そして、AIだけど、ロボットだけど、今の多くのヒトよりとても純粋で、なんというか真っすぐな感情を持つ人。
些細なことでとっても喜んで、美琴の美琴自身も気づいていないような部分も引き出して、とても優しい、同じ男として尊敬するやつ。
ナオの気持ちが報われますように。

美琴

性格は違えど共感に共感を重ねまくりな~うん、オタク!(笑)
周りからは落ち着いて見えたり興味がなさそうな人に見られがちだけど、実は好奇心旺盛なとことか、あぁ~わかるな~という感じでした~w
三点リーダーで、○○○○……!ていう感じも、うんうんよく使う~ってなってました(笑)
AIと分かっていても、恋心を抱くというのは、人が(形に)意味を与えることができるからなんだろうなと感じます。当然、AIと人が結ばれるなんて、一般的じゃない時代に、AIと出会い一緒に暮らして、その豊かな感情に惚れるのは、とても葛藤があるだろうから、実際にすべてを捨ててまで一緒になろうと思うのはすごい覚悟だなと思いました。

さいごに

この物語は誰しもが主人公な物語。
そして誰かのハッピーエンドは誰かのバッドエンド。それを上手に表現している作品だと思います。
最後まで読み切って「ふぅ」と一息ついたとき、また読み直したくなる作品です。きっと次の春夏秋冬はまた、ちがう経験ができるでしょう。

オタクの好き要素を詰め込んだようなめちゃんこ好きな作品を生み出してくださった三田麻央さん。とても小説の雰囲気にあった素敵なイラストを描いてくださったあおのなちさん。そして「ラノベ書かない?」と提案してくださった事務所の社長さんに、編集者やマネージャーの方々に、本屋さんで特集してくださった書店の方々、この物語に出会わせてくれた皆様に感謝を。
本当にありがとうございました!とても素敵な四季をすごせたと思います。

そしてそして、ここまで読んでくでくださった方々、
本当に本当にありがとうございます。
もしこのような拙い文章でも興味がわいてくださり、「夢にみるのは、きみの夢」を手に取っていただけると、一読者としても
とても嬉しいです!

それでは、またどこかの物語で逢いましょ。

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