構造心理学 7. 個性を知る『人格特性』
個性を知るための『7つの資質』について、一つずつ説明していきます。
概要はこちらの記事から↓
『7つの資質』の3つ目は、人格特性
価値基準のすぐ右隣です。
強みという武器の使用に対して、人格側の個性を表すのが人格特性です。
強みは力です。
人格特性は、その力をどのように扱う人間なのか、という個性です。
人格が高い人は
力で動かすことができないし
そもそも、そのような人に対して、力を使おうとすら思いません。
人格特性は様々な探り方がありますが、まず心から湧き上がってくる優しさの資質について見てみると良いでしょう。
優しさ資質は大きく4つに分けられます。
【思いやり】
思いやりは能動的。
自分から相手に矢印が向いていて、相手のことを思って愛しんだり労わること。
思いやりの名を借りた自己犠牲や、見返りを求める利害行為とは異なる。
【感謝】
感謝は受動的。
自分が相手に向けて感謝するのだけども、自分が何かをしてもらったという前提がある。
感謝は優しい気持から自然とわき上がるもので、礼儀やギブアンドテイクというようなこととはまた違う。
【厳しさ】
言うべきときに、言うべきことを言う。
向き合うべきときに、自分の感情や過去の情報、納得などに流されず
ただただ本気で目の前の現実に向き合う。
優しい人間でなければできない、そういう厳しさの資質がある。
厳しさを発揮するということは、
相手を、時に自分を傷つける可能性があるということであり、
その可能性を全部ひっくるめて受け入れるということでもある。
【許し】
許しは、相手が本来の自分を生かすような自分ではなくてもそれを受け入れ、待ち、広い心で見守ることができてしまう優しさ資質のことで
許しがなければ世界は間違いなくサバサバ、トゲトゲする。
許しは優しくなければできることではなく、そして人にとってものすごく必要なものでもある。
自分の優しさの資質は
どちらよりなのか?
何に対して、心から勝手に湧き上がってくるのか?
社会的、常識的にこうだから
人としては、こうあるべき、というものを排除して考えることがポイントです。
例えば
たくさんあっても、満たされ続けても
感謝が湧いてくるものは何か?
自分だけのオリジナルの
優しさの資質を
一つひとつ丁寧に見つけていきましょう。
資質を生かすということは
心の声に従うこととかなり近いです。
マイナスをゼロに戻すために使うのではなく
いかして上手くいくところからスタートするのです。
心から勝手に湧き上がってくるものを注意して観察してみてください。
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