アニメ「キューティハニー」の変身シーンはやばい
先日、
「君たちが子供であるのと同じく(室木おすし:著)」
という、漫画を読んだ。
ノスタルジックな内容の本だった。
風景や昔の時代に想いを馳せるノスタルジックさというより、「男の子なら誰もが共感できるであろう、変な遊び、変なルール、変な気持ち」といった類のノスタルジックだ。
例えば、
「白線の上だけを歩いて帰る」
「エロ本を見つけたときのドギマギ感」
「親に対する変な気の使い方」
室木おすしさんはある種の少年性を無くさないまま、大人になられた方だなと思った。
子供の側の視点と、大人の側の視点が妙にリアルで、不思議な共感を生む作品だ。
男の子だった人、息子がいる人は必読の1冊かもしれない。
そいで、この本を読み終えたときに、自分を振り返ってみた。
子供の頃にやった変なこと・・・
あったわ。
それは、アニメ「キューティハニーf」の変身シーン。
小学校低学年。
毎週何曜日だったかは忘れたが、夕方の5時か6時ごろそれはやっていた。
ちょうど夕飯どき、家族揃って食べているまさにその時に。
「ハニーフラッシュ!」
オープニングが終わると、そりゃあもうソワソワよ。
というのも、キューティハニー、変身シーンで裸になるのだ。
そりゃあもう、裸になるのだ。
もちろん細部まで見えたりはしないんだけど、なにかとってもいけないものを見ているような気がしてしまう。
いつくるかわからない変身シーンにソワソワしつつも、「きょーみねーし」といったスタンスをとりつつチラチラ見ていた。
そしていざ変身シーン。
オレは、ご飯中なのに、「明日の時間割は〜・・・」などと、わざとらしく言って部屋に引っ込み、そして、開け放った扉の隙間から変身シーンをマジマジと覗いていた。
変身シーンが終わると、「ふい〜、明日は国語あるわ〜」ぐらいのノリで、ご満悦。
食卓に戻るのだった。
今思えば、両親はそんなオレの行動をどんな気持ちで見ていたのだろうか。
そのくせ、おまけシールが付いてくるレトルトカレーはいつも「キューティハニー」を買っていた。
同学年の子はポケモンだのに。
そこは恥ずかしくないのか。変身シーンは恥ずかしいのに。
今度、親に会った時にそのことについて尋ねてみようかしら。
そんなことを思い出した、とても懐かしい気持ちになれた、漫画でした。
(あのときなんで夕食にキューティハニー流れてたんだろ・・・)