正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)と申します。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日2…

正田極郎のエッセイ

正田極郎(ごくろう)と申します。日々の中で感じたことや考えたことを書いています。毎日21時ごろ(目標に)更新。よろしくお願いします。

最近の記事

エッセイの書き方

最近、「妖怪ウォッチ」に絶賛ハマり中で、昼夜問わずやっている。ストーリーをクリアし、隠しダンジョンやら妖怪集めやらをやっている。 「あれ、文章ってどう書くんだっけ?」 noteそっちのけでゲームに興じていたため、最近文章を書いていなかった。久々に書こうと筆をもつと全く書けない。 書きたいことはあるんだけど、どう書いていいか忘れてしまった。 これはまずいかもしれない。 スポーツなんかでよくいう、「1日サボったら取り戻すのに3日はかかる」がこれか! 頭は覚えているが、体が忘れ

    • 葉っぱのフレディ(山椒)

      最近もらった山椒が葉っぱのフレディ状態だった。 4匹ほどのキアゲハの幼虫にほぼ全ての葉が食べられている状態だった。だからもらった。 残り一枚、という言葉に人が反応してしまうのはきっと寂しからだろう。 みんな一人は嫌なのだ。 根っこもぎゅうぎゅうに詰まっている。 直植えにしてあげよう。もうフレディで悲しまないために。 ちなみに山椒の葉を食べた幼虫のクサイと評判の触角(あのニュルンって出るオレンジのやつ)は甘くていい匂いがした。

      • 妖怪ウォッチ

        最近はもう、空いている時間といえば、畑か妖怪ウォッチだもんで、携帯はおろか酒すらも飲まなくなってしまった。 妖怪ウォッチがどんなゲームかといえば、ほぼポケモンである。 妖怪を仲間にして、戦わせて、レベル上げて、進化もする。 バトルは妖怪が勝手に戦ってくれるので、これと言った入力は必殺技くらいだ。街の困っている人に声をかけて、クエスト(おつかい)をこなし、経験値とアイテムをもらう。そんなことをかれこれ22時間はやっている。ストーリーはあまり進めず、寄り道ばかりしている。おかげ

        • 今更、「妖怪ウォッチ」にハマる。

          ひゃくれつ肉球! で、お馴染みの「妖怪ウォッチ」に今更ながらハマってしまった。 11年前、発売すると知ったオレは、それはそれは楽しみにしていたのだが、なんやかんやあって買えなかった。発売前から「これは絶対に面白いし、流行る」と確信していたが、蓋を開けてみたら想像を遥かに超える流行りようだった。社会現象となった。 なんでも妖怪のせいにしてしまう子供に手を焼く親のインタビューなどを見た記憶がある。 あれから11年。 水木しげるの妖怪から興味を持ち、アニメ妖怪ウォッチにハマった

          バーごっこ

          娘ふたりが、なかなかに体調を崩したもんだから色々と大変だったが、風邪特有の駄々こねによって、すんとした、1人の時間ができた。 「こんなときは、呑もう」 シングルモルトのために作ったバーカウンターは、使い時を逃し、妻の物置へと化していた。まずはそれを片付け、中古屋で4000円もした昭和レトロ漂う電気スタンドを間接照明にし、ビル・エヴァンスのジャズを流して、リーデルのヴェノムグラスに、スプリングバンクの15年を注いだ。 「ああ、、」 モルトの香水はダテではなかった。

          怒りの徘徊

          オレは今、怒りで満ちている。 街を歩く。 新築の現場では、夜の8:30だと言うのにせっせこせっせこと働いている人がいる。オレは怒りに満ちている。 街を歩く。 無性に誰かと飲みたい気分だ。 街を歩く。 雨が降っている。 我が家に一本だけある傘をさしている。 オレは怒りに満ちている。 街を歩く。 鈴虫やいろんな直翅目が綺麗な音色を奏でている。 オレは怒りに満ちている。 街を歩く。 悲しい歌を口ずさみたい夜。 オレは怒りに満ちている。 街を歩く、街を歩く。

          花火大会

          関係者しか入れない会場で打ち上げ花火を見た。 あまりの近さに上を向いていなければならず、首が痛くなった。 1番楽な体勢、昼の熱気を保存しているアスファルトの上で仰向けになった。 こんな経験はなかなかできない。素晴らしい経験だ、と思っていると、音楽に合わせて花火が打ち上がるというプログラムが始まった。 「・・・この曲なんだっけ?」 むちゃくちゃ有名な、何度も聴いたことある洋楽なのに思い出せない。ずっとモヤモヤして花火どころではなかった。 次の日の朝、妻のスマホを借りて「鼻

          こういう大人になりたい

          ある夜、居酒屋のカウンターで焼き鳥と刺身と燗酒を並べ、まどろんでいた。 右隣におじさん、そのまた隣にはカップルが座っていた。 おじさんが隣のカップルに「この酒、もしよかったら呑んで!酒の一滴は血の一滴って言ってよォ、俺ァ酒が残せねぇんだよ!」と言って、徳利を渡していた。 カップルはとても嬉しそうに「本当ですか!ありがとうございます!」と言った。 (・・・俺にくれればいいのに) オレはいやしくもそう思ってしまった。 (酒の一滴は血の一滴と言うのか) 新たな学びだった。 (

          こういう大人になりたい

          屋上の哲学者たち

          高校生の頃、通称「屋上」とよばれる場所があった。 5階建ての古く細長い建物で、そこの小さな屋上が、この辺りの侵入可能な場所では多分1番空に近かった。 オレは毎日そこにのぼっては空を眺めたり、ウォークマンで音楽を聴いたりした。 「やあ、いたのか〜」 友人のちおくんも、たびたびここを訪れていた。最初はお互い登る時間もバラバラだったのに、不思議と一緒になっていった。 生きるとは何かとか、魂とはどんな形をしているのかなど、他愛もない話を一日中した。 そんな日々のある夜、いつものよ

          屋上の哲学者たち

          性欲と凶暴性

          昨日寝た女の子に、「あなたはある程度ムラムラさせておいた方がいい。でないと凶暴になる」と、言われたことがある。 その子曰く、いろいろなことを否定しがちになり、めんどくさくなるそうだ。溜まっていると優しくなるというのだ。 オレは少し考え込んで「多分それはやれなくなるからじゃないかな?だって機嫌悪かったりする男とは嫌じゃん?だからムラムラして、やりたいときは、やるために優しくなる。だからだよ、きっと。」と自己肯定なのかなんなのかよくわからない理屈をぶつけた。 女の子は「んー」とだ

          チュロスの魔力

          昼休み、会社近くの老舗ラーメン屋に行くことにした。 店に着き着席すると、隣の人が何やら怒っている。店員に対してとかではなく、なにかに怒っている雰囲気を醸し出している。イヤホンを片耳につけラジオを聴いていたオレは、なんとなく気になった。 「担々麺をください」 注文し、引き続きラジオを聴いていた。 待っている間、隣の人に電話がかかってきた。詳しい内容はわからないが、どうやらチュロスの販売について怒っている。変なクレーマーかなにかかと思った。 「担々麺でーす」 オレは担々麺を

          もしかしたら、初恋。

          小学校1年生のときの担任、ムナカタヨウコ先生は美人だった。 笑うとかなり深いエクボが出て、そこに10円玉を入れてクラス中を驚かした。そんなお茶目なエピソードのある先生だ。 似ている人は、少林サッカーのヒロインの女の子がオカマのお店で魔改造されたときの姿である。 普通は2年間担任なのに、1年でいなくなってしまった。それが転勤だったか寿退社かはわからない。 最後のお別れの日、花を抱えた先生が泣きながら立っていた。ひとりひとりに声をかけていく時間、僕は悲しくて悔しくてずっと俯い

          もしかしたら、初恋。

          尾瀬と台風

          オレは世間のことに疎い。 会社で上司が話している(知っていて当然のようなニュアンスの最近起きた)事件や事故はほぼ知らないし、オリンピックだっていつの間にか始まっていて間にか終わっていた。こち亀の連載終了だって半年後に知った。 これは社会人としてやばいのかも知れないという気持ちと、今までそれで苦労したことないという気持ちがせめぎ合い、結局、何も変えない。 世間の人はどうやってニュースを取り入れているのか不思議だったが、大体はテレビかスマホのようだ。テレビもスマホもほぼ見ないから

          昔話と遊戯王

          尾瀬に行くため友人と待ち合わせをした。お盆の真っ最中である。なんでまた尾瀬なのかというと共通の知り合いが山籠りしているからである。 オレんちで一泊して、次の日朝早く出発、山小屋で一泊、帰宅という予定である。 「いってきます!楽しんで!」 妻が実家に帰ったので家でオレと友人はダラダラしていた。夜はどこかに飲みにいこうかと考えていたが何やら雲行きが怪しい。歩きで行くので、せっかくの酔いが醒めるのはもったいない。 どうしようかと、外でタバコを吸っていたら友人が来て昔話に花が咲い

          朝、すき家、サザエさん。

          今日は職業訓練校の日なので朝は早出であった。 朝ごはんを食べずに家を出たが、どうにもお腹が空く。 そんな時はいつも決まって国道沿いの「すき家」に行く。オレの大好きなお店である。いつどこで食べても同じ味であり、同じ値段。チーズ牛丼以外は食べず、旅に出た時はよっぽど目的の飲食店がない限りはここ以外で食べないと決めている、というくらい好きだ。 いつものようにカウンターに座り、タッチパネルでチーズ牛丼を注文する。1分ほどで提供され、まずはチーズを溶かすために牛肉と少し混ぜる。こうす

          朝、すき家、サザエさん。

          「死ね」

          「死ね」という言葉は、それ自体がまるで呪いであるかのように強い力を持っている。 言われた側はもちろんのこと、言った側にも何か重いものが付きまとう。 YouTubeの動画では「○ね」と伏字になっていたりするし、先日とある有名タレントの「死んでくださーい」というSNSでの書き込みが問題となり、レギュラー番組降板などの影響も出ているらしい。 「死ね」や「殺す」などのいわば「強い言葉」というものが前々から気になっていた。単なる音の波長なのに、それらの言葉が持つものはどこに作用してい