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賃貸契約を終えて工事
賃貸を探す
物件を探すにあたり大原では賃貸サイトなどには一件も掲載されていませんでした。ほんとに1件もです。
大原がいま抱えている現状なのかもしれませんが、土地を持っている方々の高齢化も進んでおりなかなか『家を貸す』という行動にまで進めていないのです。
平日、土日と曜日を分けて何度も往復し、大原中を探し回り空いてそうな物件を目で見て一つ一つリストアップしていきました。
知り合いにもたくさんの方に声をかけていただき、その後は一件ずつピンポンを押して開業の旨を相談するということをしました。そのほとんど(9割ほど)は断られましたがなんとか3件ほど話を聞いてくださる方が見つかりました。閉鎖的な田舎を実感すると同時にいろんな方々の優しさに触れられました。
2021、大原の秋を終えて
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長かった物件探しを終えて、ようやく賃貸契約までたどり着けました。
古き良き大原の三千院街道の1番の立地、大原バスターミナルすぐの母校が見渡せる場所です。国道沿いではないので車で大原を通る方にはなかなか目につかないかもしれないですが、大原民にとっては最高の立地です。目の前には夏には紫蘇畑、秋にはコスモス畑が広がります。
もともとは山だったところをおよそ40年前に崖を切り崩し三千院の参道の玄関口として土地を開かれたみたいです。
店の前には永六輔さんの『女ひとり』の歌詞が綴った石碑があります。
自分が生まれ育ったこの地で商売ができる喜び。絶対に成功させてやるぞと強く心に誓いました。
コンセプトは変わらず
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物件によってはもしかしたらコンセプトの変更を余儀なくされるかと懸念しておりましたが、敷地面積も広く、ワインセラー用のスペースも十分にとれるので『薪焼き×フレンチ×自然派ワイン』という当初の予定通りの店が実現できそうです。
カウンター8席、テーブル席4席×2の席数ではじめは営業していこうかと思います。営業ではライブ感をなるべく重視し、素材を生かしたシンプルな盛り付けで営業するつもりです。
器はすべて信楽焼
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店で使う器は全て滋賀県、信楽にある文五郎釜さんにお願いしました。素朴な質感と温かみのある器で以前の職場の時からずっと扱いたいと思っていたところです。
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トイレの手洗い鉢など何点かはオーダーで作っていただきます。器は全て十草シリーズというもの。竹藪から発想を得られたみたいでスッと伸びる線が特徴のお皿です。