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いつも微生物の記事を楽しみにしてくだっている皆さまへ
あけましておめでとうございます(遅)
微生物の魅力を伝えるためにはじめたnoteも、気づけば開設から1年以上が経ちました。
フォローしてくださる方や読んでいただける方が増え、ありがたい限りです。
今日は、今後のnoteの方向性についてお伝えしたいことがあって記事を書いています。
今のわたしの状況
実は昨年10月から神戸大学人間発達環境学研究科に研究生として所属しており、4月からは博士課程前期(修士課程)に進学します。
研究室で扱うのは微生物ではなくて、もっと大きな生物(マクロ生物)のDNAです。
そしてわたしが学び、研究していくのは、大きな枠組みでの生態学、より詳しくは生態系とヒトのかかわりです。
「生物多様性」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今、ヒトの活動によって生きものたちの命や居場所が急速に失われていて、それを保全・保護するだけではなくて、ヒトの目線からどんなふうに共生していけるのか、そのためには何ができるのかを考えていきます。
微生物の記事はどうなるのか
わたしは微生物が好きです。
彼らに注目が集まりはじめたのは最近のことですが、彼らの働きの大きさや、彼らありきで共生を考えていくことの重要性も認識しています。
なので、微生物のことは引き続き伝えていきたいと思っています。
けれど、自分が生物学をちゃんと学んだことがないことや、
一人の人間である個人としても、社会の一員としても、もっと大きな視点で「これからできること」を探っていきたいという想いから、学業では一旦あえて微生物を離れることにしました。
加えて、微生物との共生(特に腸内細菌との共生)について、わたしが絶対に伝えたかったことが、あと数ヶ月でとりあえずは伝え終わりそうであるということもあります。
さらに、昨今はAIの勢いがものすごく、論文をわかりやすくまとめるといった今までのわたしがやっていたようなことは、もはやだんだん必要とされなくなってくるのではないかとも思っています。
今後の記事のテーマ
こういったことも踏まえて、今後の記事はもう少しパーソナルな想いや、生物学・生態学まわりの大きな問いを交えて書いていこうと思うに至りました。
具体的には、
・大学院でやっていること(環境DNAという技術を使った、都市の生物多様性評価。ちなみに河川のお魚が対象です)
・ヒトとして、自分が何を信じてどう行動していくのかを、生物学的視点から考える
・さらには学問を超えて、これからの生き方を考えていく
なんか重いなぁと思われるかもしれませんが、そんなことはありません!
楽しく、軽やかに、美味しく(?)書いていこうと思いますので、今後もぜひお付き合いください。
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