読書メモ|ゲーム学の新時代
note340にちめ。「ゲーム学の新時代」(中沢新一、中川大地 編著)を読みました、のメモを。
複数の著者それぞれの項からなる。遊び、ゲームの扱い方、捉え方、付き合い方がひとつの大きな話題で、複数の著者から取り上げられていた。
遊びと労働にかつては大きな溝がなかったと考えられ、しかし秩序や計画の重要性が増すなかで時間を管理するようになり、明確に区別されるようになった。それがまた近年では仕事に遊びの要素を取り入れることが重視されるようになり、溶けてきている。
どのようなゲームが人気を得てきたか、どう付き合い方が変わってきたか。具体的なおはなしもあって納得しやすい。
また“決まりごと”もひとつ話題で、何度かでてくる。法律や社会規範ともリンクするテーマである。法律とゲームというとそれこそまじめ/ふまじめで遠そうだが意外と近く、とても気になる。
大手の無難、インディーゲームの尖った作品の段では、とくに映画が連想されたけれど、さらに思えばおおくの産業に共通で。大手の悩みでもある。
でも開発・生産や流通環境が整い、小さくとも形になりやすくなったのは、産業にとり文化にとり好ましいね。それぞれの得意を活かした製品・作品が生まれること、それによりひとのくらしが変わることにはおおいに興味をひかれます。
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