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念願のパズル完成

今日、2か月かけて作っていたトトロのパズルがようやく完成した。


ちょうど1年前のこの頃。
当時付き合っていた彼とディズニーのパズルをしていた。

パズルがしたいね、って話になり、近くのショッピングモールにパズルを買いに行った。
私は就職をきっかけに県外に出たので、遠距離恋愛をしていた。
彼はまだ学生だったため、隣の県の私の家に遊びに来てくれることは少なく、パズルは必然的に彼の家ですることになった。
そして、完成したパズルは彼のものになるから、割り勘か、彼が払ってくれるだろう、と思っていたが、気が付いたら、私がそのパズル代を全て払うことになっていた。

パズルはとても楽しかった。
2人で作るから私がいない間に完成させないでね?と何度も念を押して、2人で少しずつパズルを進めた。

彼はパズルが楽しくて、進めてしまいたい気持ちを止めるために、自分用のパズルを購入した。

彼はジブリが好きだったので「次はジブリのパズルしよ!」とLINEも送ってきてくれた。
2人でパズルをしながらピザを食べたりもした。

パズルが後少しで完成となったときに、別れ話が浮上した。

原因は色々あったが、お互い好きな気持ちは残っていた。

私はきっと別れないだろう、と思った。

だけど、彼はパズルを全て壊した。
2人で少しずつ築き上げてきた信頼や、これまでの楽しい時間、思い出が、全て壊されたような気分になった。

私の中でパズルは、とても楽しかった記憶と、悲しい記憶の2つの感情を思い起こさせるものとなってしまった。


パズル事件から1年が経とうとしたころ、私は別の人とトトロのパズルを始めた。
今度は私の家でパズルをするので、一緒にパズルを選びに行き、私が購入した。

やっぱりパズルは楽しかった。
仕事終わりに、一緒にピザを食べながらパズルもした。

パズルをしている時のBGMはトトロのサントラ。

ずっと放置していたスマートウォッチの電源を入れてみると、元カレからの「次はジブリのパズルしよ!」というメッセージが表示された。

2か月かけて、少しずつパズルを進め、ようやく完成した。

これで、やっと、パズルは楽しかった記憶に上書きされた。



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