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現代の注目テーマ〜「睡眠の重要性」

 近年の大学入試では,「睡眠の重要性」に関する英語長文がよく出題されます。2020年だけをみても,慶應大(医),佐賀大,清泉女子大で出題されています。

 慶應大(医)によれば,しかし,10日間6時間睡眠を続けると,まったく睡眠をとらなかった人と同じくらいの認知能力しかないという実験結果があるそうです。実際には,6時間でも十分睡眠をとっていると思いがちですが,十分なパフォーマンスのためには,睡眠は8時間は必要だそうです。しかし,睡眠8時間とるのはそれほど簡単なことではありません。現代人は忙しいからです。では,どうすればいいのでしょうか。

 慶應大(医)では,「睡眠の質」を上げることの重要性について述べています。食生活,運動,心身の健康状態すべてが睡眠の質に影響をあたえるようです。だから,

毎日同じ時間に就寝すること
就寝する前の少なくとも30分間は電子機器の画面を見ないこと
アルコールの接種を控えること
十分な運動をすること
余計な体重を減らすこと

などを挙げています。

 佐賀大の英語長文では,生活に充実感を与えるためには,朝早起きすることの重要性を述べています。睡眠時間を多少削ってでも,朝1〜2時間早く起きて,自分だけの時間を作ることで,削った睡眠時間を埋め合わせる以上の充実感が得られるそうです。

 清泉女子大の英語長文では,「8時間睡眠」とは,連続した8時間でなくてもいいと述べています。つまり,夜に寝る時間と,昼寝などの短い仮眠を合わせた睡眠時間でいいようです。

 以上を踏まえると,生活習慣を整え,朝の時間を有効活用し,昼寝などをうまく活用して,睡眠時間を極力確保することがよさそうです。知っている人も多いかもしれませんが,『スタンフォード式 最高の睡眠』という本があります。

 ここでは,最初の90分の睡眠をどれだけ深いものにできるかが重要だと述べられ,その方法が示されています。単にたくさん寝ればいいというわけではないそうです。たくさん寝ても,睡眠が浅ければかえって疲れはたまるようです。確かにこれは誰にでも経験があるのではないでしょうか。こんな本も参考にしてみてください。

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