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『スタンフォードが中高生に教えていること』 ③

子どもの才能の伸ばし方ー8つの正解TIPS

 これは第4章のタイトルです。8つのTIPSを目次から抜粋します。

TIPS 1:教育ではなく学育を
TIPS 2:ステレオタイプの脅威に気をつける
TIPS 3:間違えに萎縮しない力を育てる
TIPS 4:子供が自身で話して,決めて,考える機会をたくさんもうける
TIPS 5:いろんな学び方で学ばせる
TIPS 6:「目標設定」と「自己評価」で効果的な学びをサポート
TIPS 7:自分がロールモデルであることを忘れない
TIPS 8:子供は自分で育てず,社会の多様性に育ててもらう

 上記の8つのTIPSについて述べられていますが,私が読んだ感想としては,全ては “TIPS 1” に集約されているということです。筆者は,子供が「学び育つ」という視点を意識して,子どもがベストで学べる学習条件をサポートするという意味で「学育」が大切だと述べています。「教育」を全否定しているわけではありません。

 子供が学習する姿勢を育てるための TIPS と言い換えてもいいと思います。「教える側」は常に念頭に置いておかなければならないことでしょう。だからこそ,授業の3分の1くらいは,

勉強の仕方
モチベーションを上げる話
視野や世界を広げるための話

などが雑談という形になって現れるのでしょう。教材を「教える」ことは誰にでもできるかもしれませんが,教材外の話は「その人にしかできないこと」だと思います。

 そして特に印象的だったのは,“TIPS 7” です。筆者が述べるように,「教える側」とは「ロールモデル」になります。つい忙しさなどにかまけて忘れがちですが,「教える側」も「学習者」として学び続けることが大切です。

 詳細は本書をお読みください。学校の先生や塾・予備校関係者,小中高生をもつ親御さんなど含め,教育関係者にとって必読の一冊でしょう。

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