文献紹介: 胸椎姿勢と可動性が頚部痛に与える影響
こんにちは!
理学療法士のしゃけさんです!
今回は胸椎が頚部痛に与える影響についての文献を紹介していきたいと思います。
タイトル
Thoracic Posture and Mobility in Mechanical Neck Pain Population: A Review of the Literature
概要
この文献レビューは、胸椎の姿勢と可動性が機械的頚部痛に与える影響を調査しています。1990年から2017年までに発表された研究を対象に、PubMed、CINAHL、Web of Scienceのデータベースから計2,167件の文献を検索し、9件の関連研究をレビューに含めました。
重要な発見
1. 胸椎後弯:
・頚部痛患者は前方頭位(Forward Head Posture, FHP)と関連があるが、痛みの強度や障害度との関連性は一貫していない。
・胸椎後弯は頚椎の姿勢変化と関連があるが、痛みの直接的な原因とは言えない。
2. 胸椎の可動性:
・頚部痛患者では胸椎の可動性が低下していることが多い。
・胸椎の可動性低下は頚部痛のリスク因子とされるが、因果関係は明確ではない。
臨床的意義
・機械的頚部痛の患者に対する治療には、胸椎の評価と介入が含まれるべきである。
・胸椎の姿勢と可動性の改善が、頚部痛の軽減に寄与する可能性がある。
今後の研究
・胸椎姿勢と頚部機能障害の因果関係を明確にするため、さらなる研究が必要です。
結論
このレビューは、胸椎の姿勢と可動性が頚部痛に与える影響を理解し、治療計画において胸椎の評価と介入を推奨しています。
詳細情報
頚部痛が苦手な理学療法士の方たちに少しでも参考になれば幸いです!
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