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逆張りの研究を読んだ!!!

 「20才までに自由主義者でなければ、情熱が足りない。40才までに保守主義者出なければ、知能が足りない。」というウィンストン・チャーチルの言葉があるらしい。別に僕はチャーチルの支持者ではないし、ブリテンのことが好きなわけでもない。今これを読んでも、うっせわ!としか思わない。それでも、魚の小骨のように突き刺さり、初めて目にしたときからずっと心に残り続けている。
  30代になって20代のことを思い返すことがあるのだけれど、なんと血気盛んな時期だったことか…と思う。2011年を契機にリベラル・左翼に触れ、大学では政治専攻というインターネットで忌み嫌われる学部にすすんだ。だめなことに、自分の都合のいい書籍を読み漁った。その後、様々な環境に揉まれ、出来上がったのは「どっちもどっち」を良しとしない強固に歪んだ人物である。その時期の自分の発言を見返してみても、お前…もっと寛容になれよ…!と思うばかりである。大変まいっちゃうね。
  で、30代に突入した今なにをしているかと言うと、嫌いだな〜と思っていた論客たちの書籍を読んでたりする。これは自分が寛容になったわけではなく、学習の機会を損失しているのではないだろうかと考えた結果の行動である。少し前に「どっちもどっち」は全然敵ではないのでは?という考えに至り、もしかしたら僕は学習の機会を消失していたのでは?という考えに至ったからである。
  「逆張りの研究」(綿野恵太著)という本を読んだ。これがまたグサッと心に突き刺さるばかりの話で、今の僕には劇薬として作用している。むしろ、著者が本著であげていたポピュリストの一員として指摘されている気すらした。そんなことがあるもんだから、先に述べた嫌いな論客の本を読むことを重要なんじゃないかと思い始めている。

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