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  • キリプリヲアンソロジー「激怒編」

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    垂乳根の母特別編

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マッチングアプリと深海魚の海

 今や人間の性愛における恋愛というのは、資本主義の一部に成り果て市場を形成するにまで至っている。自身の生活維持が第一になった現代では男女が出会う場面というのは極端急がれていき、貴重な機会を手に入れるため人々は手の中に収まるデバイスのスクリーンをタップしては、顔も身元も知らぬ人間のジャッジを行うようになった。  タップ。アンマッチ。タップ。アンマッチ。タップ。いいね。タップ。アンマッチ。タップ。マッチ。タップ。アンマッチ。と、まるでベルトコンベアに運ばれてくる商品のごとく選別を

    • 贅肉あふれる未来予測図

       仕事で使う資格試験のために勉強をしているのだが、使用するテキストが読み物として楽しめるもので大変に困っている。  1つの問に対して解説のテキストがあるのだが、これが面白いがために全然前に進めないでいる。資格を取るための勉強をしているはずなのに、ただただ知識欲を満たすだけの読書に成り果て、試験に落ちて溺れるほどの酒を飲む未来が見え始めてきた。試験に落ちるなど、まっことに恥ずかしいのでできれば美味く酒を飲める未来がやってきてほしい。  試験のテキストだが、僕は以前から開示してい

      • 宝石とSF|『宝石の国』

         『宝石の国』が12巻分の無料公開を行っているので、記憶がおぼろげになっているあたり(シンシャってだれだっけあたり)から読み始めた。一気見読みという形を取ったので、詳細な要素はすくい上げることはできていないが、それでも読んだ後は誰かと話をしたくなる魅力溢れる作品であることは間違いない。  初めは、仏教をテーマにしたファンタジー作品程度に読んでいたのだが、ところがどっこい。話が進むごとに、仏教をテーマにしたSF作品として物語を転換するものだからかなり驚いた。回を増すごとに貴志

        • 偽史琉球伝|『ゆし豆腐そば』

           私はそろそろ『ゆし豆腐そば』についてお伝えしなければならないと思う。それが私の使命であり、義務であるためだ。そのためにこの場へとやってきたのだから。  『ゆし豆腐そば』をはなんたるかを伝える前に、まず「ゆし豆腐」と「そば」に付いて説明しなければならない。どういうものか、ということ自体は一言の説明で終えることはできるのだが、それでは私がここまでやってきた行動の意味がなくなり、今までの蓄積が水泡と帰す。そればかりは避けたいので、大人しく聞いてもらいたい。  「そば」とは、何を指

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          意識の変化について

           先日、勤務先でもそもそと働いていると、とある来訪客があった。誰ぞが来たと入口付近に視線をやると、そこには高校時代からの友人が佇んでいた。ばっちしと目が合った。ヒュッと、息が短く漏れるような声が僕が座るデスクわまりに響いた。  今までのことを思い出してみれば、親しい人物に働いている姿など見せた記憶がないし、見せたら見せたで「こいつマジで働いていたんだ」と思わせるような気恥ずかしさが湧き上がる。要するに、かなり動揺したということだ。  僕は以前から、「仕事」「私生活」「日記」で

          意識の変化について

          到達不可能なコミュニケーション|『コミュニケーションは、要らない』押井守

           押井守について話すと、さらに話したくなる質を抱えている。しかも、作品についてではなく著作について。つまり、作品外のことについてこれから書いていく。  先日、押井守著の『コミュニケーションは、要らない』を読んだ。この本は、現代社会に蔓延るコミュニケーションについて再考をし、震災での原発事故やSNSでの個人の発言、過去の社会状況などを踏まえてコミュニケーションの役割を解き明かしていくというもの。読んでいくとなるほどと同調する箇所もあれば、それはどうかと反駁する箇所もあった。つま

          到達不可能なコミュニケーション|『コミュニケーションは、要らない』押井守

          オヤジ、邁進して

           押井守著の『コミュニケーションは、要らない』という新書を読んでいたのだが、その中にある一節がどうしても頭から離れない。その一節を抜粋して紹介する。  この一節が頭の中に張り付いてなかなか離れてくれない。この一節の後に、東北震災の自粛ムードについて疑問を呈するという論が続くのだが、全くもって頭に入ってこなかった。  なぜか。もちろん、強烈すぎるエピソードによって、本を読み解く思考が瓦解して俗っぽい思考に切り替わってしまったこともあるだろう。しかし、それ以上に気になることが

          オヤジ、邁進して

          友人という曖昧と同僚という明瞭

           友人という人間関係が特別なものとすれば、職場での人間関係はどういうものになるのだろう。昨日、”置いていかれた”という感覚について書きながら考えていた。人間関係の変化によりもたらされる”置いていかれた”という感覚、つまり疎外感を覚えるのは、友人関係のみであって職場のような人間関係では発生しないと書いたのだが、果たしてそうなのだろうか。  改めて、友人という関係性について考えてみる。一番初め頭に思い浮かぶのは、自身の趣味・嗜好があった人間との関係だろう。趣味・嗜好が同じであれば

          友人という曖昧と同僚という明瞭

          変化に対する疎外感

           ”置いていかれた”という感覚は誰しもが覚える感覚であると思う。その場に自分だけがぽつねんと置いていかれ、周りを見渡してみても横にも後ろにも誰もいない。これが物理的な話であれば、適当な公共交通機関なりタクシーなどを拾って帰路につけばいいのだが、精神的なものになると話が違ってくる。どう違うのか。猛烈なる修復しがたい傷となって深く刻まれることになるのだ。  先日、友人を誘って酒を飲みに行った。美味い料理に美味い酒、どれもこれもが申し分無いほどに楽しめるものであったのだが、問題は飲

          変化に対する疎外感

          公務員試験の困難さ

           現在32歳。この歳になって公務員になるという選択肢が浮上してきた。  というのも、以前から移住したいなぁ、必要以上に人と会わない暮らしをしたいなぁと考え、移住する目星となる市町村役場のホームページを眺めていたのだが、そこで役場職員募集の求人票を見つけてしまった。そう、見つけてしまったのだ。  人によっては、「こは運命でしかない。早速、筆を振るって履歴書でも書いてやろうか知らん」みたいなことを宣って、そこいらで拾ったスーパーのチラシの裏に履歴書書式を印刷して、筆圧高く自身の名

          公務員試験の困難さ

          試練として変換する|『ヘヴン』川上未映子

           今更ながら川上未映子の『ヘヴン』を読んだ。付いてきた帯には「涙が止まらない 感動必須の大作」みたいなことがデカデカと書いており、ダサくてしゃらくさいと思いすぐに捨てた。  内容に関しては、すごく面白かった。緻密に描かれた主人公"僕"の心情といじめ・暴力のリアリティな描写、いじめる側のブレーンのような役割を担う百瀬の冷笑的で相対的なものの考えと態度、これら要素が心になにか引っかかりを残す程に楽しめた。本作の物語に涙を流すほど感動するかどうかはわかならないが、作中で登場する人物

          試練として変換する|『ヘヴン』川上未映子

          『30歳超えると身体にガタが出始める』

           一般的に言われている通説として「30歳超えると身体にガタが出始める」というのがある。体力が低下して昔より動作が愚鈍になっただとか、夜中に何回も目が覚めションベンに行く回数がありえないほど増えただとか、そういった身体への不調が顕著に表れるというものだ。  はっきり言って、この類の通説は嘘だと思っている。現に30歳を超えた僕はほぼ毎日運動を続けた結果、ガタがくるどころか原っぱを縦横無尽に走り回り、毎日肛門に陽の光を浴びせてはソーラーパワーを充填できるほどに健康状態を維持している

          『30歳超えると身体にガタが出始める』

          保険屋に連絡する前に大事なこと

           今の勤務先には車を使って出社している。車種は軽自動車のテリオスキッド。小さいながらパワフルな乗り心地と、低~中速度のダッシュ力がなかなかに気持ちがいいのでお気に入りの車種だ。今後、車を買うことになれば再度、選択肢にいれるほど気に入っていると言っても差し支えない。  しかし、この今乗っている車というのがかなりの曲者で、どんどんと僕の資産を食い尽くそうとしているのではないかと思う。例えば、この車は35万円で買ったのだが、半年も乗らずにオイルは漏れフレームは歪みタイヤは減らして再

          保険屋に連絡する前に大事なこと

          身近に感じるディストピア

           現在を生きるキーワードとして制限というものがある。これは読んで字のごとく、人のやること成すことに対して何かしらの枷がかかるの意が含まれるがそれだけではない。  制限、と聞いて真っ先になにを思い出すかと言えば、行動の制限つまりディストピアに関することだろう。咎人や罪人などが放り込まれる刑務所や精神を汚染された人物が放り込まれる病棟においても行動の制限は行われるが、それが思いつくのは二の次だろう。どう思考を巡らせたって真っ先に思いつくのは、ディストピアを思いつく。なぜか。とある

          身近に感じるディストピア

          機運と赤い舞踏の女

           最近、過去に関係性を持った人とよく遭遇するような気がする。この関係性とは肉体関係や精神的なつながりといった特別なものではなく、やれ中学時代同じ部活に入っていた同級生だとか、やれクラスで少しは話す間柄の知り合いだとか、そういった具合の今は切れている薄い関係性の人物のことを指す。  そういった人間と最近よく遭遇するのだ。例えば、取引先の事務所に向かい客席に通され、いざクライアントと向き合って名刺交換などしたら「あれ、〇〇じゃん!」と言われ、突然のことに驚きつつ親しい間柄と思いリ

          機運と赤い舞踏の女

          野生と飼育と現代社会と未来

           野生下にいる生物というのは寿命が見えづらい。それもそのはずで、プレデターによる捕食の危険性や災害による食物の減少、森林破壊や海洋汚染といった人の手による生息域の縮小などのリスクを常に背負っているためだ。不幸な事が起これば生後10日で死んだりするし、運が良ければ長く生きる事ができる。極端な例が多いため、平均となる中間の寿命が見えづらいのだ。  また、野生下の生物はライフサイクルという生命の循環がある。大概の生物は、この世に生を受けて自身の遺伝子を残すために交尾・繁殖行動などに

          野生と飼育と現代社会と未来