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本好きとフィギュア好きの新居問題はマジでブッ刺さった。助けてくれ。

  最近は文芸に傾倒している文芸ボーイ、称してB-BOYになっているため、B-BOYイズムを高めんとすべく、人生で初めて文芸雑誌を買うなどしました。おお、書いてみるとこんなにも小恥ずかしい。
  こういうのを選ぶ際には、好きな作家がいるかいないかを基準に選ぶものだと思うのですが、小恥ずかしいことに活躍中の作家は村上春樹(しかもアンチ)しか知らない。とりあえず、目に入ったTKOが表紙になっている小説幻冬 6月号を購入しますーた。
  目次を眺めると、町田康のエッセイが目に止まる。おっほっほ、こんな時ばかりは引きがよろしいようで、と自身の運を褒めつつ読んでみると、やはり連載途中、前提がわからないし、前回掲載分では何を書いていたのかわからないのでシナジーを得ることができずに意気消沈。
  そんな都合よくないよなと思い、初めの頁から読んでみると、女優の中谷美紀が、ニューヨークではマリファナが猛威を奮っており治安が著しく悪化、住みたくないわと憂いていたり、芸人の見取り図 森山晋太郎が、タクシーの運転手がめっさ態度悪くて最悪でした、今度シバいたりますわと憤慨していた。なんじゃいこれ、これでいいのかよ。と思ったが、どれも個性の際立つ文に認めており、さすが文芸誌と感心。気がつけば、TKOの『転落』特集や群ようこの連載小説『本好きとフィギュア好きの新居問題』、コミック連載の『吊り橋効果の女』などを読み、髄までしゃぶり尽くすほど堪能。文芸誌ってこんなに面白いんスネ、舐めてましたすんません。これから毎号買わせていただきヤス。預金残高さんと読める時間の確保さんには自分から上手く言っておくので、ここは一つどうぞよろしくお願いいたします。

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