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登壇者の体験談〜ワークショップのうらがわ〜

みなさん、こんにちは!私たちのnoteへようこそ!
東京学芸大学Explayground の「社会教育士ラボ」です。

今回は、今年七月に東京学芸大学にて開催された、「コーディネートってなにしたらいい? 社会教育士ワークショップその2」についてご紹介します。

7月に実施されたワークショップのチラシ

お話しするのは、当日パネラーとして登壇させていただいた東京学芸大学修士課程一年生の小平温太です。パネラー目線から、どのようなワークショップだったのか振り返りたいと思います!




○登壇の依頼を受けてから

「社会教育関係職員の声だけではなく、社会教育を学ぶ学生にも話を聞いてみたい」――そんな思いから、7月のワークショップでは学生からの話題提供の機会が設けられることになりました。

私が発表の依頼を受けてから考えていたことは次のようなことです。

・学生ならではの話題とは?

せっかく学生として発表するのであれば、社会人として現場でバリバリと社会教育に携わっている体験とは一味違う、学生ならではの話題を選びたいと思いました。

候補としてはゼミ、授業、サークル、ボランティアでのことが思いつきました。ただ、ワークショップに足を運んでくださる方々のことを考えると、社会教育を学ぶ学生が大学でどんな学びをしているのか分かる話題がふさわしいと考えました。

そこで、「社会教育演習」という社会教育士資格必修科目での体験を話そうと決めました!

発表のため、社会教育関係の授業で作ったものを色々と机の上に並べてみた。そのなかに、八王子市の日本遺産を楽しんで知ってもらうために学生が協力して作製したゲーム「はちロク」があった。
「実物があると聞き手は話に入りやすいのでは?」「これだ!」と思った。

○資料をつくる・伝える

・どんな資料にするか

私に与えられた発表時間はわずか15分間でした。もともとぎゅうぎゅう詰めのスケジュールで動いている本ワークショップ……

なるべくコンパクトに、より第二部ラウンドテーブルで参加者の方々が話しやすくなる”呼び水的存在”として発表したいと考えました。
(この”呼び水”という言い方は、企画段階から社会教育ラボのメンバー間で使われていた言葉です!)

しかし、自分自身がすでに分かっていることをゼロから人に伝えようとすることは難しいものでした。時間制限もあり、どこに力点を置いて、どこをサラっと説明してよいか迷いました。

・自分目線に他人視点が加わった

納得がいかないまでもざっと資料の下書きを作成したころ、同じく登壇者の南波素子さん、コーディネート役の上野順子さんを交えての事前打ち合わせがありました。

そこで、ドキドキしながら「こんなことを話そうとしている」について話してみたのですが、次のようなことに気づかされたのです…

①話の内容が自分視点だけだった
②自分自身では当たり前だと思っていたことでも、改めて言葉にして伝えるべき内容があった

いやー ずいぶんと抽象的ですが、①については

「[A]私が~したから」⇒「[B]コーディネートがうまくいった」

と単純に言い切ってしまうのではなく、

「[A]私が~して」⇒「[A']ほかの学生に~してもらって」、「[A'']学生全体として~するようになって」⇒「[B]コーディネートがうまくいった」

というように、一緒に授業に取り組んだ周りの学生の変化についても考慮するべきだと気づいたのです。

授業での話し合いの様子
同じ「社会教育演習」を受けていたのは20名ほどで、多くの仲間がいました

②については、「はちロク」(前掲)を作製するに当たって、何かをやってほしいとお願いするとき、「ありがとう」と感謝を伝えることなど、当たり前にやっていたことでも言語化する必要があると気づかされました。

例えば授業のはじめに、前回それぞれにお願いしたことの進捗を報告してもらう全体共有の時間がありました。当時は何の気なしにやっていましたが、今考えると共有の時間は学生にとって自分のやった成果を全体に報告して、それをほめてもらえる時間でもあったでしょう。

このように、自分の体験したことを色んな立場から捉え直し、新しく言葉にすることで、他者視点も交えながらコーディネートについて考えることができました。「コーディネートってなに?」という今回のテーマに自分なりのアンサーをもって臨むことができました!

○当日発表してみて

当日、発表するまではとにかく緊張していました。来場者の方々の多くはお仕事でも社会教育に関わっておられる方が多く、一学生の体験談がどこまで参考になりうるのか未知数だったからです。

ただ、いざ話し始めるとアドレナリンが出てきたのでしょうか。スムーズに事が進み、気が付くと発表し終わっていました。

皆さんの目を見ながら話していると、うんうんと頷いてくれていたり、時々メモを取りながら聞いてくれていたりする姿がありました。私の話しのどこが刺さったのか、一人ひとりに伺うことは出来ませんが、どこかしら参考になったのではないか――そんな実感に包まれました。

登壇者が発表している様子

後日、社会教育ラボとして来場者アンケートに目を通させていただきました。

そこでは、「共感した」「仕事内容と重なる点があった」「自分以外の立場でのコーディネートも共通していかせる要素があった」など、立場の違いこそあれ、私の話を自分の経験に引き寄せて考えてくださった痕跡がありました。(ありがとうございます😭)

改めて、発表してよかったと思いました。

「コーディネートってなに?」という、人それぞれに答え方が変わる話題だからこそ、どこからそのヒントが得られるか分かりません。

今回の経験を通して、私自身も広く人の話をうかがい、場所に足を運び、社会教育について学んでいきたいと思いを新たにしました!




今回はここまで!
最後までご覧いただきありがとうございました!

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