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【感想115】キラー・ナマケモノ
GW後半戦のスタートダッシュはゴジコンとコイツ。しかも朝一にゴジコン見た後にコイツを見たら思わぬところで似たシーンが出てきて全然関係ないところで一人大爆笑させられたのが悔しい。でも案外いい映画だったんだよな、この映画。
他人に勧めやすい ★★★★★
個人的に好きか ★★☆☆☆
実はかなり直球なテーマで、インフルエンサーとかの他人に惑わされない自分の芯を持つことを願うような93分間。これを突き通すためにアホなティーンが大量に出てくるし目的も手段も滅茶苦茶なお笑いホラーの領域なので雑に見に行って楽しい映画になってる。
ナマケモノのアルファがCGを使わないでアニマトロニクスの質感なのがちょうどいい。ゴア描写がほぼない代わりにジャンプスケアは結構うまい塩梅で組み込まれているおかげでホラーとして十分楽しめる範疇だし、予想外な怖がらされ方はないって確信できる範疇の演出レベルなのでホラー苦手な人でもだいぶ行きやすいレベルの内容だと思う。
一貫しているテーマもSNSでの自己アピールに関するアンチテーゼに振り切っていて、人物紹介でフォロワー数と一緒にbio風に小ネタを出したり、脚色たっぷりのコテコテな学生寮の騒ぎ方。やけに力が入ってそうな人間サイドのドラマの部分はなんだかんだでティーンドラマみたいなのを久々に味わったのもあって結構楽しめた。
難しいのがただの説教にしかなっていなくて、肝心の見に来た人たちにはなにも伝わってなさそうだった。帰り道に前を歩いてた女性が「まぁ…密猟はダメって話でしたよね!」としきりに連れの男性に言ってたのがいい証拠になってると思う。全体的にバカ映画そのものな雰囲気とオチがそういう感じの着地だったせいもあって、全体で匂わせていたことが気づかれないまま終わっちゃった感じ。
正直これぐらい鈍感な方が上手に生きられるしうらやましいけどさぁ…