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エピソード17 キックは「バタバタ」ではなくブラブラ
『バタ足』と言うくらいですから
キックというと「バタバタバタバター」っとキックするって考えますよね。
実際に指導をする場面でも「脚をバタバタしてー」と言ったりすると思います。
しかし、子供や大人に関わらずキックが上手な方と苦戦をしている方との違いは、バタバタしているかどうかではなく『ブラブラ』できているかどうかです。
実際に見てみても
しぶきを上げてバタバタしている大柄の男性よりも、あまりしぶきが立てずにキックをしている華奢な女性の方が進んでいるケースはよく見られます。
この違いこそが『ブラブラ』の違いです。
では、『ブラブラ』の正体はなんなのか紐解いていきましょう。
ここでいうブラブラとは【股関節】【膝】【足首】という3つの関節がしなやかに連動する動作のことを指します。
下向きのバタ足をしている想定で解説していきます。
まずは伸びている足の股関節と膝が緩みます。
(太ももがやや下がり膝が軽く曲がった状態)膝が伸びていき、足先が水面から水中へと蹴り込んでいきます。足首の脱力ができていると自然と足の甲に水が当たります。
(脚が斜め下に伸び切った状態)股関節を伸ばすように脚が水面まで戻ります。お腹とお尻を締めましょう。
(膝が曲がらないように気をつけましょう)
1〜3の動きをスムーズに行えるように練習していきましょう。
よくあるエラーは
股関節が曲がりっぱなしで太ももが下がったままのキック
股関節が動かず、膝下だけで水面を叩くようなキック
蹴り上げる際に膝が曲がりブレーキになってしまっている
足首に力が入り足の甲に水が当たっていない
膝に力が入り棒のままキックをしている
このように上手くいかない理由もすごく多いんです。
ご自分で泳がれていてキックが進まないなーと思う方は自分がどれに当てはまるか確認してみるといいでしょう。
今回は自宅やプールサイドでもできるように陸上で足の動かし方を確認する体操を載せますので是非参考にしてみてください。
動画はコチラ
自身での判断が難しい場合は、チームメイトやコーチなどに見てもらうとよくわかると思います。
キックの上達は姿勢の安定などに大きく貢献します。
是非みなさんも今以上にキックが上達できるように練習していきましょう!